今年10月に国内で初めてクラブチームのリーグ戦が開始され、12月14日に決勝が行われました。試合方式は1番女子、2、3、4番男子シングルス(S)、5番ダブルス(W) の順番です。 12月13日(土)予選を勝ち抜いた8チームで決勝トーナメント1回戦を行いベスト4を決めました。 翌日14日は1位~8位の順位決定戦を行い上位6位まで賞金が出ました。
1位 (San Bernardo-Aチーム)には、海外からの助っ人でアルゼンチンのガストン・アルト選手が初優勝に貢献し、US$2,000の賞金が贈られました。 2位 (Talca チーム)はスペインからヘスス・カンテロ選手が。5位 (San Miguer チーム)にはアルゼンチンからアグスティーナ・岩佐選手も招待され参戦しました。
チリ卓球が低迷する中、試行錯誤で行われた賞金付き大会でしたが、価値ある大会として評価出来ます。 更に改善する為には様々な課題も見つかりました。 クラブチーム運営面では「選手確保と資金面の充実」。 大会運営を効果的にするには「広報活動と協賛を得る資金集めの活動」が不可欠です。 更に「チーム力の均等化」で選手強化の一環として、例えば1番女子S、2~3番男子S、4番混合W、5番が男子又は女子S等の方法も考えられます。 チームは男女で構成され「男子、女子選手それぞれの強化」と「ダブルス強化」にも繋がるからです。
以前アルゼンチンでもクラブ対抗の男女別大会が行われ、その時コメントしましたのを思い出しました。チーム内の選手構成は年令、実力が違う選手で構成されていました。 年令、実力に関係なく誰とでも対戦できる方式でした。 年令が低い選手がナショナルチーム代表選手と対戦する事も可能です。 中南米では年令別(11,13,15,18才)大会が大切で、そのカテゴリー内で勝つことだけを考えた練習しかしません。 周知の通り、国際的には年令が低くても一般の大会で勝てる選手を育て、結果的に大人に勝つ選手が出ています。
今大会と同じ時期、タイで行われたITTF世界プロツアー最終大会(2014 ITTF World Tour Grand Finals:ワールドツアー・グランドファイナル)では、日本の14才ダブルスペアーが史上初で女子ダブルスに優勝し優勝賞金US$40,000を獲得しました。
卓球連盟の計画一つで高い目標、高い技術の習得は十分可能性があります。 環境を整備し、指導方針を充実させ、目指す目標が高ければ(年齢にこだわらず高い指導を目指せば)、中南米でも「年令が低いから勝てない」と言った考えを改める事が出来ますが、、、。
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