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仲村渠功

イースター島

昨年12月末イースター島に行きました。この時期国際試合の参加も無く、又国内では一斉に夏休みの長期バケーションに入ったこともあり初めて休暇を使いました。日本から息子夫婦と7才の孫娘が来智し5人で出かけました。イースター島へは首都サンチャゴから5時間の飛行でした。

世界遺産の巨大石像(モアイ像)を見てきましたが、雑誌や写真で見るより迫力のあるものでした。その昔、部族間の権力争いの結果、島のアチコチに立てられた部族のモアイ像を倒したそうです。1995年日本の只野グループとイースター島の協力でクレーン車を使い倒れたモアイをもとに戻し、現在の様に建て直されたそうです。

この部族間の争いを嘆いた当時の王が一考し、島から少し離れた小島の”海鳥の卵”を持ち帰る競争(儀礼)を実施しました。各部族の首長は部下1人を指名し卵を取りにいかせ、一番早く持ち帰った部族の首長が次の1年間宗教・政治的実権を握る鳥人となり、又いち早く泳いで持ち帰った泳ぎ手には褒美が与えられたとか(地球の歩き方より)。

当時の王が部族間の戦いを嘆き、そのエネルギーを競争(スポーツ)に変えたと言う説明には大変感動しました。「 ”海鳥の卵” 取り競争」で、日頃鍛えた猛者たちが部族間の争いをスポーツという戦いに変えたと言うくだりは、「スポーツは人類の平和につながる」と改めて実感したものです。

余談ですが、明日から南部の田舎町 “El Blanco”  でインターネットが受信できない10日間の合宿指導に入ります。久し振りに電子情報無しの生活でじっくり指導に専念できます。

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