中国・北京で開催中の「中国スマッシュ」は3日、男女シングルス準々決勝と男女ダブルス準決勝が行われ、勝ち残っていた日本選手が登場した。
男子シングルスでは宇田幸矢(協和キリン)が世界ランキング2位の林詩棟(中国)と対戦。得意のチキータからの展開を封じられ、ラリー戦でも主導権を握れず、0-4のストレート負け。それでも林昀儒(チャイニーズタイペイ)、モーレゴード(スウェーデン)といったトップランカーを破った勝ち上がりは、大きな手応えとなった。
実力者を連破してベスト8と充実の成績を収めた宇田
女子シングルスでは張本美和(木下グループ)が王曼昱(中国)と激突。1ゲーム目を落としたものの、2ゲーム目では9-7とリードを奪う粘りを見せた。しかしあと一点が遠く逆転されると、その後も鋭いツッツキやフォア強打で食い下がったが、王曼昱の力強いドライブを攻略できず、0-4で敗れた。
前・中陣で威力あるボールを何本も打ち込んだ王曼昱。プレーに隙がなかった
ストレート負けを喫した張本。早いラリーの中でストレートへのコース転換がなかなかできなかった
男子ダブルスは松島輝空/戸上隼輔(木下グループ/井村屋グループ)が周啓豪/陳俊菘(中国)と対戦。異なる球質の相手ペアに好ラリーを繰り広げたが、1-3で惜敗。一方、女子ダブルスでは、早田ひな/朱芊曦(日本生命/韓国)が王暁彤/徐奕(中国)をフルゲームの接戦で下し、決勝進出を果たした。早田は「言葉の壁はあるが、気持ちが通じ合った時は特別にうれしい」と語り、朱も「試合を重ねてリズムが合ってきた。決勝では120%の力を出したい」と意気込みを語った。
ベスト4で大会を終えた松島輝空(左)/戸上隼輔
接戦を制して喜び合う早田(左)/朱芊曦
また、混合ダブルス決勝も行われ、世界選手権3連覇&パリ五輪金の王楚欽/孫穎莎(中国)が、黄友政/陳熠(中国)との中国対決をストレートで制し、最強ペアの実力を改めて示した。
混合ダブルスで頂点に立った王楚欽/孫穎莎
なお、本日(4日)行われる男子シングルス準々決勝には松島輝空が登場する。相手は世界王者の王楚欽(中国)。持ち前の両ハンド攻撃がどこまで通用するか、注目の一戦となる。
なお、日本勢の本日の対戦は下記のとおり(すべて日本時間)
〈男子シングルス〉●準々決勝
14:45〜 松島輝空 vs. 王楚欽(中国)
〈女子ダブルス〉●決勝
13:00〜 早田ひな/朱芊曦(韓国)vs. 王曼昱/蒯曼(中国)
写真提供:WTT
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