卓球王国 2024年4月22日 発売
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仲村渠功

現地学校での「卓球」紹介

大勢の生徒が見守る校庭の中での基本技術紹介

3月に入ると長かった夏休みも終わり新学期に成りました。首都では初めての事でしたが、サンティアゴ市郊外の私立学校で「卓球」のデモンストレーションを行いました。巡回指導を中心に活動していますが、昨年の南部合宿に参加した選手(この学校の卒業生)からの要望で、学校側に働きかけ今回の行事を行うことが出来ました。

校庭には先生、生徒が大勢集まった「卓球の宣伝」でしたが、沢山の人達に「卓球」と言うスポーツを知って貰う良い機会でした。

この学校には校舎が3ヶ所に分けて建てられ、その2つの校庭で別々の時間帯に紹介しました。2100名の生徒がいる学校ですが、今回は半数の生徒に紹介できました。1回目の対象年令は10~13・4才、2回目は14~16・7才が招集されていました。基本技術の紹介ですが、ミスをせず続けると校庭と4階建ての各廊下に集まった生徒約600名から大きな拍手を受け喜んでくれました。

驚くことは「アニメ」が南米でも大ブームで、簡単な日本語が話せ日本の事にも大変興味を持っています。一番喜ばれるのは彼らの名前を日本語(カタカナ)で書いてあげることです。又、お礼の言葉「ありがとう!」は、この時教える事にしています。

因みに、チリの教育システムは6才~13才までの8年間の「初等教育と前期中等教育が無償の義務教育機関」で、その後4年間の後期中等教育を経て高等教育へ移っていきます。

デモンストレーションの翌日(週1度の指導)、少し経験した人が15名、初めて卓球をする人10名が集まってきました。残念ながらこの学校には日本の様な体育館は無く、アスファルトの床に天井がトタン屋根で造られた運動施設です。隙間が多いので風が入ってきますが、それでも卓球台で打ち合えるだけでも嬉しそうでした。

いろいろなスポーツが有る中で、卓球を選んでくれたこの子供達に卓球の楽しさを教え、永く続け「将来強くなりたい」と夢を持てる様に接したいと思いました。

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