●女子ダブルス準決勝
木原美悠/長﨑美柚(日本) 9、9、8 李昱諄/鄭怡静(チャイニーズタイペイ)
王曼昱/孫穎莎(中国) 8、−9、8、2 陳夢/王芸迪(中国)
女子ダブルス準決勝、日本勢で唯一勝ち残っている木原/長﨑は、李昱諄/鄭怡静に競り合いながらもストレート勝ち。決勝進出を決めた!
1ゲーム目、いきなり0−4のビハインドからスタートした「Wみゆう」ペアだが、中盤で追いつき、10−8でゲームポイント。10−9で木原の強烈な回り込みパワードライブが相手コートを駆け抜け、1ゲームを先取する。
2ゲーム目以降、鄭怡静のチキータや突然のカウンターに苦しみながらも、バックの強い李昱諄のフォアにうまくボールを集めた木原/長﨑。2ゲーム目も10−9から長﨑のチキータが決まり、2ゲームを連取。3ゲーム目も11−8で一気に決着をつけた!
試合後、WTTのインタビューに対して長﨑は「いつもWTTに行くと中国のファンが多くてアウェイの感じがしますが、今回は日本での応援が力になりますし、最高の舞台です」とコメント。木原も「WTT初の日本開催で、ホームという感じがある。自分たちも良いプレーができています」と語り、地元の声援が力になっていることを明かした。決勝の対戦相手は王曼昱/孫穎莎。2019年のITTFワールドツアー・グランドファイナルでは勝利している相手だが、今回の決勝の結果は果たして?
●女子シングルス準決勝
王芸迪(中国) 10、5、−3、8、10 陳幸同(中国)
孫穎莎(中国) 9、−9、7、7、7 陳夢(中国)
ここから7ゲームズマッチとなる女子シングルス準決勝は、王芸迪と孫穎莎が決勝へと駒を進めた。
王芸迪と陳幸同の一戦は、火花の散るような前陣でのバック対バックの高速ラリーが続いた。2ゲームを落とした陳幸同が、3ゲーム目は8−0と大きくリードを広げて11−3で取り返したが、王芸迪は崩れず。陳幸同が有利と見られた速攻戦でも高い対応力を見せた王芸迪が4−1で勝利した。
孫穎莎と陳夢の「世界女王vs.五輪女王」対決は、会場内で両選手の応援団による応援合戦に。声援は7:3くらいで孫穎莎のほうが大きかっただろうか。今や中国女子きっての人気者だ。
試合はゲームカウント1−1の3ゲーム目、陳夢が孫穎莎のバックサイドに打ったボールに対し、陳夢がすぐに謝って「エッジ」のジェスチャー。陳夢が6−4のリードとなるかと思いきや、孫穎莎はこれを認めず、主審が副審に判断を仰ぎ、「サイド」の判定。結局、5−5となり、逆に孫穎莎が9−5と突き放した。試合全体を見ると、この1本が試合の流れを変えたか。
互いにピッチの早い両ハンドのラリーの中で、ミドル攻めにもすばやい対応を見せたが、4ゲーム目9−9でロングサービスでのエースを2連発した孫穎莎のサービス力が、最後にものを言った。今年5月の世界選手権個人戦に続き、孫穎莎が陳夢を下した。
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