本日16時より、日本卓球協会は東京都・品川プリンスホテル プリンスホールで「第33回 オリンピック競技大会 卓球競技 報告会」を開催。ドイツ・ブンデスリーガに参戦中の戸上隼輔を除くパリ五輪卓球日本代表と、およそ200人の関係者が出席して行われた。
腕に故障を抱えながら女子シングルス、女子団体でメダルを獲得した早田ひな(日本生命)は「支えてくれた人のために頑張り続けることができた大会だった」と涙ながらに感謝の言葉を述べた。
「腕を故障してしまった時は『このままメダルが獲れないんじゃないか』『棄権してしまうんじゃないか』という気持ちもあった。メダルを獲れなかったら、申し訳ないなと思っていた。でも、1%でも可能性があるのであればコートに立ち続けようと思って戦うことができました。3種目で金メダルを目指していて、それを叶えることはできなかったんですけど、オリンピックでは後悔のない試合ができたと思います。私はこのオリンピックを通して、自分のことよりも人のために頑張ることが好きなんだなと感じたので、自分に厳しく、皆さんの期待に応えられるように頑張っていきたい」(早田)
自身2度目の五輪となった平野美宇(木下グループ)は「目標としていたシングルスのメダルには届かなかったけど、1球ずつ後悔のないプレーができた。この夢の舞台でプレーすることができたのは、2年間、本当に苦しい選考レースの中で支えてくれたチームのスタッフの皆さん、サポートしてくれた皆さんのおかげ」とコメント。
16歳で迎えた初の五輪で団体銀メダルを獲得した張本美和(木下グループ)は「オリンピックに行く前から緊張だったり、不安ばかりの日々を過ごしてきたんですが、本当に皆さんの応援やご支援があったおかげでオリンピックで思い切ったプレーをすることができました。こうして皆さんに銀メダルをお見せすることができてうれしい」と語った。
一方、3大会ぶりにメダル獲得0に終わった日本男子。残念ながらメダルをお披露目することはできなかったが、張本智和(智和企画)、篠塚大登(愛知工業大)ともに今大会の結果を踏まえて、4年後への抱負を口にした。
「3種目に出場して1枚もメダルを獲れなかったというのは正直すごく悔しい。だけど、今大会においては後悔はあまりないと思っています。あの時、あの瞬間、自分ができることをやり切る、最高のプレーができたと胸を張って言えます。もっと自分の戦術を増やして、4年後、最後に選択を間違えないように後悔なく努力していきたい」(張本)
「オリンピックは本当に苦しい大会になってしまいました。しかし、悔しい気持ちをずっと引きずっていても過去は変わらないので、また再スタートして頑張っていきたい」(篠塚)
代表選手は参加者へ応援、支援に関して思い思いに感謝の言葉を伝えた他、歓談タイムでは各テーブルを回り、出席者と記念撮影。また、監督として日本女子を銀メダル獲得へと導いた渡辺武弘監督へ日本卓球協会から特製メダルが贈呈された。
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