●男子ダブルス決勝
A.ルブラン/F.ルブラン(フランス) −12、12、6、−7、4 戸上隼輔/篠塚大登
大会4日目の最終戦、男子ダブルス決勝はゲームオールの熱戦の末、ルブラン兄弟ペアに凱歌!
戸上/篠塚は優勝まであと一歩!
1ゲーム目から日本ペアの攻め、特に戸上の積極的なフォアドライブがフランスペアを打ち崩していったこの試合。1ゲーム目をジュースで奪い、2ゲーム目もリードを奪っていたが、ルブラン兄弟もあきらめない。ジリジリと追いつき、ジュースで取り返される。
篠塚が台上とラリーで確実にコースを突き、戸上がカミソリ強打を炸裂させる日本ペア。一方のフランスペアは、弟のフェリックスがコートのどこからでもドライブを打ち込み、兄・アレクシスが台上から意外性のあるコース取りで日本ペアを揺さぶる。会場にはフランス人の応援団も姿を見せ、「アレ〜!アレ〜〜!」と声援を送る。彼らのフランスでの人気は本物だ。
勝負は最終ゲームにもつれ込み、出足で4−1とリードしたフランスペア。日本ペアも3−4と食い下がるが、ここからフランスペアの連続攻撃で台から下げられ、フランスペアが怒涛の6点連取で10−3とチャンピオンシップポイント。結局、11−4でフランスペアが優勝を決め、ふたりは「かめはめ波」ポーズで優勝のセレブレーション!
「信じられないし、素晴らしい試合だった。感情が高ぶるよ」と会場での優勝インタビューで語った兄・アレクシス。弟のフェリックスは「WTTの試合にはいっぱい出てきたけど、今日は本当に素晴らしい試合、素晴らしい優勝だった」とコメントした。
一方、戸上/篠塚は決勝後のミックスゾーンで、戸上が「2ゲーム目、8−3から流れが相手のほうに行ってしまった。台上の技術で相手にチャンスを与えてしまったので、もっと自信をもってやれる台上の技術力を磨きたい」とコメント。パートナーの篠塚は「最後の1、2本が取り切れなかった。もっとラリーで押していく展開にしたかった」と語った。日本の若武者ペア、海外の強豪ペアに勝ち切るために、さらなる成長を期待したい。
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