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【中国スマッシュ】宇田幸矢、パリ五輪銀のモーレゴード撃破。松島輝空も梁靖崑に勝利!ダブルス2ペアが4強入り

大会もいよいよ残り2日となった『中国スマッシュ』。昨日(2日)は男女シングルス3回戦、男女ダブルス準々決勝が行われた。

男子シングルスでは、宇田幸矢(協和キリン)がパリ五輪銀メダリストのモーレゴード(スウェーデン)を撃破。「前回0-3で負けていてリベンジしたい気持ちがあった」という宇田は、打球点の早い連続攻撃やチキータレシーブ、サービスからのすばやい3球目攻撃が随所で光り、モーレゴードに反撃の隙を与えず3-1で勝利した。

林昀儒、モーレゴードとトップランカーを連破して準々決勝に進出した宇田

また、松島輝空(木下グループ)も世界選手権3位の梁靖崑(中国)をフルゲームで破り、8強入り。威力抜群のフォアドライブでラリーでも押し負けず、バック対バックの攻防でも崩れないさすがの強さを見せた。梁靖崑へ大声援が送られる完全アウェーの中、最後まで集中力を切らさず、意地で勝ち切った。

バックハンドでの攻撃も冴え渡った松島

両手で顔を覆い、勝利をかみしめた

予選から勝ち上がった者同士の対戦となった濵田一輝(早稲田大)と陳俊菘(中国)の一戦は、3-2で陳に軍配。濵田も0-2から追いつく粘りを見せたが、最終ゲームの勝負どころとなった長いラリーを取り切れず惜敗。それでも、WTT最高峰の大舞台で堂々の戦いぶりを見せた。

3回戦で大会を終えた濵田。自信を深める大会となった

自国開催で快進撃を続ける陳俊菘

女子シングルスでは、日本勢4選手が登場。最初に行われた張本美和(木下グループ)対大藤沙月(ミキハウス)の日本対決は、2ゲーム目を4-10から逆転で奪った張本が勢いそのまま3ゲーム連取で勝利し、準々決勝に進んだ。

日本女子で唯一8強入りを果たした張本

一方、早田ひな(日本生命)、橋本帆乃香(デンソーポラリス)は、それぞれ王曼昱(中国)、王芸迪(中国)にストレートで敗戦。早田はラリーで押され続け、流れをつかめなかった。橋本は過去3戦全勝だった王芸迪に初黒星。前回は効いていたカットの変化を攻略され、得意のバックハンド攻撃もなかなか生かせなかった。

王芸迪に初黒星を喫した橋本。この敗戦をさらなる成長の糧にしたい

男子ダブルスでは、松島/戸上隼輔(井村屋グループ)が第1シードの兄弟ペア・A.ルブラン/F.ルブラン(フランス)を3-1で下して4強入り。女子ダブルスは、長﨑美柚/申裕斌(木下アビエル神奈川/韓国)が王曼昱/蒯曼(中国)にストレートで敗れた一方、早田ひな/朱芊曦(韓国)がS.サウェータブット/パラナン(タイ)を3-0で下し、準決勝へと駒を進めた。

男子ダブルスで準決勝に進出した松島(左)/戸上

 

なお、本日の日本勢の対戦は下記のとおり(すべて日本時間)

〈男子シングルス〉●準々決勝
12:00〜 宇田幸矢 vs. 林詩棟(中国)

〈女子シングルス〉●準々決勝
20:30〜 張本美和 vs. 王曼昱(中国)

〈男子ダブルス〉●準決勝
12:45〜 松島輝空/戸上隼輔 vs. 周啓豪/陳俊菘(中国)

〈女子ダブルス〉●準決勝
13:30〜 早田ひな/朱芊曦(韓国)vs.王暁彤/徐奕(中国)

写真提供:WTT

 

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