●男子シングルス1回戦
大矢英俊(ファースト) 2、ー9、5、5 星優真(専修大)
●2回戦
平塚健友(遊学館ジュニア) 9、8、9 大矢英俊
昨シーズンからフランスリーグの2部リーグに当たるプロBリーグでプレーし、2シーズン目を迎える大矢英俊(ファースト)。「日本に帰ってきたのは2日前」という強行軍ながら、男子シングルスに出場。1回戦で星(専修大)に勝利したが、2回戦でカット型のホープ・平塚のカットとよく切れたサービスに手を焼き、競り合いながらもストレートで敗れた。
試合後のミックスゾーンで開口一番、「カットマン、嫌なんですよ。正直昔から得意じゃない」と語った大矢。
「でも平塚くんはちょっと別で、サービスがすごく上手だった。縦回転が下がめちゃくちゃ切れていて、ナックルもあるので、それを出されたら嫌だなと思ったら終始出された。粒の変化やツッツキの変化も読みにくかった。ツッツキが粒でも切れたりして、勝負どころで流し打ちされたりしてキツかったですね」(大矢)
「今の中学生は強いです。今の卓球は何をしてくるかわからない。カット型だけどカットをしてくるだけじゃなくて、中陣からバックのプッシュを交ぜてきたりして、待ちにくかった。
フランスの2部リーグでも勝ち越しているんですけど、ぼくはまだカットマンに1回も勝っていない。変なカットマンが結構いるんですよ。でも今日はフルスイングしたボールが全然飛距離が出なくて、全部しのがれてしまった。残念でした」(大矢)

試合後、平塚のベンチに入った遊学館の植木大監督が大矢をねぎらった

縦回転サービスの変化とオールラウンドプレーで、大矢のカット打ちを崩した平塚
フルスイングのパワードライブと勝利の咆哮(ほうこう)で、「野獣王子」として名を馳せた大矢も今年で37歳。「やっぱり肉体の衰えはすごく感じるし、昔ならぶち抜けていたボールが簡単に拾われてしまった。それが最後まで続いてしまった」(大矢)。帰国から間がなく、調整が難しかった部分はあるだろうが、「体はウソをつかないですね」と率直に語る。
「今年はちょっと全日本に懸けていた部分がある。負けてしまったので、今はリラックスした状態でもう一度目標を考え直したい」(大矢)
ファンの目線で見れば、大矢英俊は全日本選手権のコートにいてくれるだけでいい、と思う。しかし、「毎年、今年が最後と思いながらやっている。気持ちがもたないと続かない」というのが全日本の舞台。それでも大矢はミックスゾーンで言葉を重ねるうち、沸々と湧き上がる悔しさをにじませた。その悔しさをバネに、まだまだ全日本選手権でのプレーが見たい。

1回戦は3ー1で勝利した大矢。フルスイングのフォアドライブの迫力は健在だ
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