12月11~14日にアメリカ・フォートローダーデールで開催されたWTTフィーダー・フォートローダーデール大会。英田理志(愛媛県競技力向上対策本部)の優勝で幕を閉じた今大会だが、一部の卓球ファンの間ではある選手が出場したことで話題を呼んだ。
その選手の名はカリニコス・クレアンガ(ギリシャ)。91年世界選手権混合複3位、03年世界選手権単3位に輝いており、08年の北京五輪では3回戦で水谷隼に勝利した、現在50歳の卓球界の超レジェンドだ。
クレアンガは168cmという小柄の体格ながら、中陣からのパワフルな両ハンドを武器とし、その豪快なプレースタイルから「小さなヘラクレス」と称された。気持ち良いまでのクレアンガの両ハンドに憧れた人も多く、バタフライから発売された「クレアンガカーボン」(現在は廃番)も注目を集めた。そんなクレアンガだが、ここ最近は国際大会への出場はなく引退かと思われたが、今回のWTTフィーダーにエントリー。エントリーが発表された時は「本当にあのクレアンガか⁉」という声もあがったが、試合会場に姿を見せたのは紛れもなくかつて世界を沸かせた小さなヘラクレスだった。肝心の試合はタッカー(インド)に破れ2回戦敗退となったが、昔と変わらないプレーで元気な姿を見せた。
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