スティガ本社によれば、数年前から新たなブレード形状の研究に取り組んでいたとのこと。好みはわかれるだろうが、六角形のブレードの見た目のインパクトは絶大。肝心な性能はどうなのだろうか。
「『サイバーシェイプ』に関する研究は、KTH(スウェーデン王立工科大学)及び当社の契約選手と協力して、ラケットラボを進行させた。
開発の過程で、私たちは何百ものブレード形状を研究したが、それぞれにわずかな違いがあった。そして、ボールの衝撃による振動をより良く感じながら、スイートスポットを改善するのに最適な形状を見つけることができた。
特に興味深いことは、新しいブレード形状によってスイートスポットが広がっただけではなく、スイートスポットがラケット上で5ミリ先端に移動したことだった。これはスイートスポットがラケットのさらに先端にあり、大多数のプレーヤーが最高のストロークを行い、技術的にも客観的にも最適な打球エリアが見つかることを意味している。
打球感に関しては、ボールを打った時に発生するノイズと振動を調査した。ラケットの中心での振動だけでなく、グリップの振動、ラケットの外側や側面の振動についても調査し、これら4つの測定値を組み合わせることで、プレー中に感じる特定の感触をよりよく理解し、厳選された木材の組み合わせと独自の製造プロセスで、スティガ独自のラケットに仕上げた」
自社のノウハウだけではなく、KTHとの共同研究により見つかった新たな打球感とスイートスポットの位置。『サイバーシェイプ』は、スティガの確かなラケット作りの伝統と、常識にとらわれない革新により、これまでにない性能を持つラケットだという。
その『サイバーシェイプ』は、本国ではいち早く発売されているようだが、日本ではまだ発表されていない。しかし、卓球王国がつかんだ情報によれば、スティガ・スポーツ・ジャパンからも年内に発売される見通しがあるようだ(確定ではない)。
『サイバーシェイプ』については、今後も情報が入り次第、卓球王国誌面、WEBサイトで紹介していきたい。
ツイート