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Tリーグ

T男子セミファイナル、岡山が下剋上で琉球を撃破

【プレーオフ男子セミファイナル】
岡山リベッツ 3-1 琉球アスティーダ

 丹羽/ヤン 6、4 ジョ/シュウ◯
◯ハオ・シュアイ -3、7、-9、5、8 ジョ・シンコウ
◯ヤン・アン 8、8、9 張本智和
◯吉山僚一 8、10、-6、6 吉村真晴

■観客数1157人

ノジマTリーグのプレーオフ、男子セミファイナルはレギュラーシーズン2位の琉球アスティーダと3位の岡山リベッツとの対戦になり、岡山リベッツが前回チャンピオンの琉球アスティーダを3-1で破り、明日のファイナルに進んだ。

トップのダブルスでは琉球ペアが快勝し、良いスタートを切った。しかし、応援は岡山のほうが多く、熱い声援が会場で目立っている。

ジョ・シンコウ(右)とシュウ・ユウが貴重な先取点を奪う

2番は中国選手同士の対決。ジョ・シンコウがスタートから気合十分。昨シーズン最多勝のハオ・シュアイを激しく攻め、1ゲーム先取でスタート。しかし、百戦錬磨のハオは2ゲーム目以降、カウンターとブロックをうまく混ぜ、ゲームオール11-8でハオが勝利し、1-1とした。

ハオ・シュアイが逆転勝ちでタイに持ち込む

3番は琉球のエース、張本智和が登場。1、2ゲーム目は、終盤までリードしていた張本が後半で逆転される展開に。3ゲーム目は9-9からヤンがフォアで攻めて2点連取、11-9。なんとヤンはストレートで張本を破り、岡山は2-1と勝利に王手をかけた。張本の鉄壁のバックブロックを撃ち抜いたヤン・アンのフットワーク、フォアハンドの連続攻撃が素晴らしかった。

ヤン・アンのフォアドライブが炸裂した

張本はやや受け身になってしまった

4番は岡山の吉山僚一と琉球の吉村真晴が対戦。試合巧者の吉村は緩急をつけた攻守でミスを誘うが、吉山はミスがなく先に攻撃をしかけ、吉村を守勢に追い込み、2ゲームを連取。3ゲーム目、吉村はアグレッシブに攻め、1ゲームを奪い返す。

しかし4ゲーム目は、吉山が見事なブロックとカウンターを見せて6-3とリードを奪う。9-6から吉山の見事な連続攻撃が決まり、マッチポイント。最後は吉山のブロックがネットインしながらエッジボールとなり、ゲームセット。岡山は5シーズンぶりのファイナル進出を決めた。試合直後、白神監督は会場のファンに「悲願の優勝を勝ち取りたい」と力強く語った。

19歳の吉山が試合を決めた

●勝利を決めた吉山のコメント

「2、3番と良い流れを作ってくれた、チームの勝利だった。ぼくらのホームみたいで良い試合ができた。(吉村選手に対して)序盤でリードできて自分の展開で試合ができた。全日本では受け身になったけど、今回は違う戦い方をした。試合前、監督からはリラックスしてやってこいと言われました。勝ち負けよりも自分のプレーをすることを心がけたら、結果良い試合ができました」

 

●岡山のヤン・アンのコメント

「ダブルスはあまり良くなくて、2番でハオ・シュアイが勝ってくれたおかげで楽にプレーができたし、チームメイトも頑張ってくれてうれしい。張本選手には挑戦者として思い切りプレーできた。試合前から彼のビデオを見たり、研究はしていました」

 

●岡山の白神監督のコメント

「ダブルスが勝負だと思っていたけど、予想以上に良くなかった。ハオ・シュアイも対策を考え、しっかり準備できた。ヤン・アンも格上には強い。ヤンはバック対バックで無理をしないように注意した。張本選手のバックのミスが多かったように思う。選手一人ひとりが力を発揮してくれた。全員がヒーローでした。下位チームのほうが有利だと思う。王者木下にもチャンスがあると思っています。ファンの方も増えてきて、地域のイベントも続けてきて、どうしてもファイナルに連れて行ってほしいというファンの思いが膨らんできた。ファンの方々に感謝したい」 

岡山はファーストシーズン以来、5シーズンぶりのファイナルへ

●琉球の張監督のコメント

「ダブルスはよく練習をしていたので良かった。今シーズン、一番良い試合だった。全部紙一重でした。岡山はシングルス3人の調子が良かった。チームとしては反省しかない。ヤン選手はテンポが早く、フォアも強かった。智和も我慢していたが、あんなにグイグイ来るとは思わなかった」

 

●張本のコメント

「完敗ですね。相手は予想以上にフォアで回ってきた。どのチームも実力があるし、岡山が勝ってもおかしくない」

 

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