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坂本竜介

Yips(イップス)

皆様こんばんは!!!

今日は真面目な内容でいきたいと思います。

先程、青森・三戸での講習会が終わり帰りの新幹線の中です!!

楽しんでもらえたかはわかりませんが無事に終えることが出来ました(^ ^)

そんな中、最後のサイン会の時に高校生の女の子が「私、イップスなんですけどどうしたらいいですか?」と…僕の卓球王国のイップスの記事を見て勇気を出して相談してくれたそうです!!

正直…心が痛かったです。

こんな若いうちに・・・。

イップスというのはなってみなければ、なった人にしか本当にわかりません。

3分程、精神的なアドバイスをしたのですが…もっと時間が欲しかった。

もっと話を聞いていろいろと教えてあげたかった。

本当に怖い病気です。

因みに僕はイップスと6年間闘い続け、克服出来ずに引退し、今も治っておりません。

僕が選手を辞めた一番の理由は実はイップスなんです。

引退試合が終わった瞬間一番最初に思ったことは・・・

「もうこれでサーブをださなくて済む」

「やっと苦しみから開放される」

僕の場合はサーブが全く出せない・・・手が言う事を効かない・・・とい状況でした。

周りからは成績が落ちていく事をずっと指摘され続けました。

でも自分の中ではどうすることも出来ず「お前等に俺の気持ちはわからないだろ」と正直常に思っていました。

しかも僕の一番の武器はサーブ。

そのサーブが奪われてしまったので勝負のしようがなかった。

自分のパターンがなくなってしまった。

5年間イップスという現状を受け止められず普段の生活にも支障きたしました。

でもねー、最後の1年は良い意味で「諦めた」んですよ。

「俺はイップスでサーブが出せないんだ」って自分に言い聞かせました。

イップスを自分で受け入れた瞬間にサーブというものを自分の中で捨てました。

辛かったー。

でもねー、頭を使うようになりました。

「サーブが出せない状況で勝つにはレシーブとラリーを強くするしかない」って。

その結果、最後の1年は社会人になってから1番成績が良かったんです。

「卓球って面白いなー。」「人生って面白いなー。」って改めて思いましたね。

イップスというのは本当に重くて辛い病気です。

でもねー、神様はちゃんと見てるんですよ☆

イップスという病気にかかったお陰で心が強くなりましたよ(笑)

僕はある意味イップスに感謝してます(笑)

これは本当です!!

いやー、イップスの人達のために何かイベントをやりたいなーっと心から強く思いましたね。

http://ja.m.wikipedia.org/wiki/イップス

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