いよいよ明日が最終日の東京2025デフリンピック卓球競技。11月18日の試合開始からあっという間の1週間、会場での小ネタをいくつか紹介します。
毎年、全日本選手権が開催され、東京2020オリンピック・パラリンピック卓球競技の舞台にもなるなど、日本卓球界におけるセンターコートとも言える東京体育館。今回のデフリンピック卓球競技も東京体育館で試合が行われているが、レイアウトの特徴はコート上に吊るされた大型ビジョン。聴こえない人、聴こえにくい人にもわかりやすいよう、さまざまなインフォーメーションをテキストで表示している。また、センターコートで行われている試合の映像を映す際には、コートでの打球音や会場内の音を拾って瞬時に画面上にテキストやイラストで表示する試みもなされている。

デフリンピック仕様の東京体育館

打球音を画面上に表示
幼少期からの仲で、東京富士大では先輩・後輩。デフリンピックではペアを組んでメダルも獲得した南方萌コーチ(旧姓:上田)と亀澤理穂選手。コーチと選手という関係で再びデフリンピックを戦っています。

2人でデフリンピックを戦うのは2013年大会以来
コートサイドで写真を撮っていて、毎日ちょっと楽しみにしているのが山田萌心選手のタオル。ある日は「はりせんぼん」、またある日は「ちーずはっとぐ」、今日は「ふらんくふると」。最終日の「萌心’sタオル」も気になります。

はりせんぼん

ちーずはっとぐ

ふらんくふると

最終日の萌心’sタオルは?

こちらは山田萌心選手の姉で早稲田大の彩心選手。妹が戦う隣のコートでスコア表示の補助をしていました
選手は会場内での補聴器の装用が禁止されているため、観客席からの声援は聴こえにくい。そのため、視覚的に伝わるようなグッズを用意して応援に駆けつけている方々も多数。日本で初めてのデフリンピック。デフスポーツの応援スタイルも工夫しています。

チームメイトの川口功人選手の応援に駆けつけたトヨタ自動車卓球部の選手たち

うちわを作って応援する姿も多い。左は前回大会の日本代表・高岡里吏さん
怪しい2人。

特にコメントはありません
コート上では真剣勝負も、試合が終われば対戦相手と記念撮影を行う光景も多く見られるデフリンピック。4年に一度の大舞台、楽しまないのはもったいない。
選手と手話でのコミュニケーションができない監督・コーチがベンチに入る際、大きな役割を果たすのが手話通訳。亀澤理穂選手とともに、今回の日本代表で最多となる5度目のデフリンピックに立った井出敬子さんも熱く戦ってます。

戦う手話通訳・井出敬子さん

右は香港の手話通訳。1球ごとにジェスチャーで選手にエール
上下グリーンで目立っていたラトビア代表のウォーミングアップウェア。よーく見ると顔が描かれていたり、なんとも不思議な柄。
試合間や試合中によくバナナを食べている中国男子のエース、ワン・コン。バナナを食べながら対戦相手の映像でも見ているのかと思ったら、ゲームしてました。
48歳で男子シングルス連覇を果たしたカイナートは、表彰台で無邪気にダンス。彼を見てると「卓球大好きなんだろーなー」って感じます。
地域を問わず、表ソフトや粒高を使う選手が多いデフリンピック。男女8名のうち異質は山田瑞恵選手1人のみの日本代表は世界的には少数派?

チリのペン粒・ハラ。地球の裏側にもペン粒はいます
最後は日本代表のトレーナー・友寄幸恵さん。同じくトレーナーの五十嵐美歩さんとともに連日入念に選手の体のケアにあたっています。会場を去る際に素敵な笑顔でピースをいただきました。最終日も頑張りましょう!
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