昨日、3人揃って全日本に出場した伊藤3姉弟を紹介したが、今大会には3人揃って出場の兄弟がまだいる。富山から出場の赤尾祐生朗(ゆうきろう)・晟大朗(せいたろう)・飛市朗(ひいちろう)は3人揃って一般シングルスに出場を果たした。
まず、先陣を切ったのが中学3年にして一般出場の飛市朗(Five Stars)。山下晴人(北摂卓球カレッジ)にフルゲームまで迫るも、惜しくも敗れた。続いて高校2年・晟大朗(富山商業高)が試合に挑むも、飛市朗に続き、勝利ならず。そして、大学2年の祐生朗(大正大)が弟2人の無念を晴らすべく最後に登場。しかし、筑波大の主力・田中虹太朗から1ゲームを先攻するも以降は押し切られ、残念ながら3人とも初戦敗退となった。
試合後、3人を代表して一番上の祐生朗に話を聞いてみると、ここで衝撃の事実が発覚。「ぼくの上にも兄が2人いて、5人兄弟なんです」(祐生朗)
母が卓球経験者だったこともあって一番上の兄が卓球を始めると、その後も兄弟が続々と卓球へ。現在は社会人の長男・圭一朗(けいいちろう)、次男・太志朗(たいしろう)も、全日本カデットやインターハイ、全日本実業団に出場した経験があるという。恐るべし、赤尾5兄弟。ご両親にとっても、さぞかし誇らしい息子たちだろう。
兄弟仲について聞くと「めちゃめちゃ仲が良くて、今まで兄弟ゲンカをしたことがない」というから驚き。男兄弟にしては珍しく、お互いに試合などがあれば結果をチェックし、普段もよく連絡を取り合っているという。
末っ子の飛市朗は4月から高校生。富山を離れて、強豪の遊学館高に進む予定。「飛市朗には期待しているし、全国で上位に行けるよう頑張ってほしいです」(祐生朗)と、何より弟の活躍を楽しみにしている。
祐生朗の今後の目標はというと「関東学生リーグに出られる実力をつけたい」とのこと。優しい口ぶりで兄弟のことを話す祐生朗を見ていると、これからも兄弟全員がずっと仲良く、楽しく卓球を続けていってほしいなと心から思うのであった。
●男子シングルス1回戦
赤尾祐生朗(大正大) 14、-7、-5、-5 田中虹太朗(筑波大)
赤尾晟大朗(富山商業高) -4、-5、-5 上村太陽(専修大)
赤尾飛市朗(Five Stars) -5、-5、7、9、-7 山下晴人(北摂卓球カレッジ)
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