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五輪女王・陳夢含む中国勢3選手がよもやの2回戦敗退。早田は同士討ち制し準々決勝へ WTTチャンピオンズ フランクフルト   

10月29日から11月5日まで、ドイツで開催中のWTTチャンピオンズ フランクフルト。昨日(1日)、男女シングルス2回戦の一部の試合が行われ、五輪女王の陳夢、世界王者の樊振東、世界ランキング5位の梁靖崑ら中国勢3選手が姿を消す波乱が起きた。

五輪女王の陳夢は、スッチ(ルーマニア)にフルゲームジュースで敗れ、よもやの2回戦敗退。最終ゲームは、後半8-6とリードを奪った陳夢だが、ラリーでしつこく戦ったスッチが怒涛の4点連取。陳夢も意地を見せ8-10から10-10に追いついたが、最後はスッチのしゃがみ込みサービスをオーバー。陳夢は昨年のWTTチャンピオンズ マカオの悪夢再来となった。

陳夢から金星をあげたスッチ。バッククロスの打ち合いでは、陳夢の緩急にもうまく対応した

激闘を制し、スッチが勝利の咆哮(写真手前)

世界王者の樊振東は、世界ランキング27位の李尚洙(韓国)に敗戦。李尚洙のコートに突き刺さるような超速チキータや厳しいコース取りに、終始自分の展開に持ち込めず、1ゲームを奪うに留まった。梁靖崑も、同じ韓国の林鐘勲に1-3で敗れ、準々決勝進出はならなかった。

世界1位を撃破した李尚洙。33歳とは思えない俊敏なプレーが光った

一方日本勢では、昨日行われた2回戦で早田ひな(日本生命)が張本美和(木下アカデミー)との同士討ちを制して準々決勝進出を決めた。

ベスト8に勝ち進んだ早田

試合は、出足からギア全開の早田が10-0リードという一方的な形でスタート。パワフルな両ハンドドライブで張本の強打を封じた早田が、一気に2ゲーム連取で勝利に王手をかけた。

しかし、続く3ゲーム目は、張本も反撃。それまでタイミングが合わずにいた早田のドライブにもしっかりタメをつくって対応し、3ゲーム目を奪取。

対応力を見せた張本

4ゲーム目は互角の戦いが繰り広げられ、一進一退の攻防が続いたが、最後は早田が押し切って勝利となった。

早田は、準々決勝で五輪女王の陳夢(中国)をフルゲームで退けたスッチと対戦する。

写真提供:WTT

★WTTチャンピオンズ フランクフルト記録(日本選手のみ)
〈男子シングルス〉●1回戦
ピッチフォード 4、-8、11、5 篠塚大登
張本智和 -9、9、8、-6、9 張禹珍(韓国)

〈女子シングルス〉●1回戦
伊藤美誠 11、-9、10、6 メシュレフ(エジプト)
早田ひな -11、7、5、-8、5 シャン・シャオナ(ドイツ)
張本美和 -7、8、11、7 平野美宇
●2回戦
早田ひな 2、7、-9、9 張本美和

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