女子学校対抗は準々決勝が終了し、ベスト4が決定。明日の準決勝の対戦カードは山陽学園vs.桜丘、遊学館vs.リベルテとなった。
●女子学校対抗準々決勝
〈山陽学園(岡山) 3-2 明徳義塾(高知)〉
齋木 -7、12、-1、-10 渡邉○
○面手 -9、-8、4、10、14 立川
○西川/面手 3、3、-10、8 水野/立川
西川 3、-12、-9、7、-8 青井○
○樋口 -11、-7、9、13、8 水野
明徳義塾は1番で渡邉が先制点をあげると、2番で1年生の立川が山陽学園の大エース・面手から2ゲームを連取。まさかの展開となった面手だが、3ゲーム目を奪うと、4ゲーム目も苦しみながら奪取。最終ゲームはマッチポイントを握っては立川に追いつかれる展開が続いたが、最後は面手が意地の勝利をあげた。
続くダブルスも奪って王手をかけた山陽学園は同時進行の4・5番で、ラストに起用された1年生の樋口が2ゲームを先行され、4ゲーム目にはマッチポイントを握られながら劇的な逆転勝利。4番よりも先に山陽学園の準決勝進出を決めた。山陽学園は2016年大会以来のベスト4入りとなった。
〈桜丘(愛知) 3-0 八戸工業(青森)〉
○田旻一 5、8、12 三國
○山室 5、6、5 馬場
○栗山/山室 6、-10、4、3 馬場/今
初出場で準々決勝進出を果たした八戸工業の快進撃を止めたのは桜丘。トップで田旻一がパワーで三國をねじ伏せると、2番でもカットの山室が馬場をシャットアウト。八戸工業はダブルスが1ゲームを奪うも、桜丘ペアは崩れず。充実の選手層を誇る桜丘が実力を見せて2年ぶりの準決勝進出を決めた。
敗れたとはいえ、初出場、さらに公立校としてベスト8進出を果たした八戸工業の活躍は見事というほかない。素晴らしい戦いぶりを見せた「工業ガールズ」は大会前半のヒロインだった。
〈遊学館(石川) 3-2 進徳女子(広島)〉
○久冨 -12、9、3、8 山口
日下部 8、-8、-4、-8 小野○
○清水/日下部 3、-8、6、8 小野/浅井
田中 -1、-6、6、5、-7 浅井○
○清水 2、-8、7、7 佐藤
クロスゲームを制したのは、北信越王者の遊学館。遊学館は2番のエース対決で日下部が敗れるも、ダブルスで大きな1勝。4番が敗れて追いつかれるも、最後はカットの清水が勝利。日下部をはじめ、1年生を積極的に起用している今大会の遊学館だが、レギュラー唯一の3年生が単複2勝をあげて、チームを2019年大会以来のベスト4へと導いた。
昨年まで2年連続3位の進徳女子は小野と浅井の新発田ジュニア出身コンビがシングルスで勝利するも、あとわずかに表彰台に届かず。それでも中島監督は「新チームになって、選手たちが全力でやりきった結果。次につながるゲームができたと思います。今のチームの力は出し切ってくれました」と選手たちをねぎらった。
〈リベルテ(大阪) 3-0 武蔵野(東京)〉
○吉本 9、12、12 照井
○篠原 3、8、7 松川
○上澤/吉本 6、2、5 津田/保科
地元・鎮西学院との接戦を制してインハイでは久々の上位進出を果たした武蔵野だったが、リベルテには完敗。リベルテは1番にシングルス初起用の吉本、ここまで出番のなかった篠原を2番に並べたが、ともにストレートで勝利。ダブルスも厳しく、速い攻めで武蔵野ペアを次々に打ち抜いていった。
2003年大会で初優勝を果たした地である長崎・大村市でのインハイに臨んだ武蔵野は準々決勝で終戦。とはいえ、1・2年生主体のチームで来年につながるベスト8入りとなった。
「久しぶりのベスト8で、選手たちも頑張りましたし、良い経験をさせてもらえたと思います。私も高校1年生の時にこの会場でインターハイに出させていただきました。監督として、選手たちにこの会場に連れてきてもらえたのはありがたいことですね」(武蔵野・平屋監督)
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