女子シングルスは準々決勝から決勝までが行われ、優勝者が決定。竹谷美涼(リベルテ)が頂点に立った。
●女子シングルス準々決勝
山室早矢(桜丘) 3-0 青木咲智(四天王寺)
兼吉優花(四天王寺) 3-2 面手凛(山陽学園)
竹谷美涼(リベルテ) 3-0 田旻一(桜丘)
栗山優菜(桜丘) 3-2 髙森愛央(四天王寺)
●準決勝
兼吉優花 6、6、-7、14 山室早矢
竹谷美涼 -10、-4、1、5、8 栗山優菜
●決勝
竹谷美涼 8、-7、6、-9、6 兼吉優花
2連覇を狙った青木が準々決勝で敗れる中、決勝に進んだのは兼吉と竹谷。兼吉は準々決勝、準決勝と1時間を超える熱戦を制して決勝へ。竹谷は昨日の学校対抗決勝でも対戦した栗山を0-2からの大逆転で破って勝ち上がった。
2人は今年の全日本ジュニアでも対戦し、兼吉に軍配。その試合の反省を生かして「(打ちに)行きすぎるところがあるので、我慢。ツッツキを多く使うようにした」と竹谷。ループドライブとツッツキで兼吉を揺さぶりながら、浮いたボールを狙って1ゲーム目を奪う。しかし、2ゲーム目は兼吉も対応し、ゲームカウントを1-1に戻す。3ゲーム目を奪い返して竹谷が王手をかけるも、4ゲーム目は決定打のミスが目立ち、勝負は最終ゲームへ。
しかし、最後に勝ち切るのが1年生・竹谷のすごさ。最終ゲームは我慢のカット打ちを続け、前のゲームでミスの目立った決定打もしっかり打ち込んでリードを広げて勝負あり。優勝を決めると、顔を覆い、歓喜の涙を見せた。
学校対抗でも抜群の勝負強さでリベルテに初優勝をもたらしたが、シングルスも制して二冠を達成。昨年の青木に続き、2年連続で1年生女王の誕生となった。また、リベルテにとっては2年前の赤江夏星に続く、インハイシングルスのタイトル獲得となった。
兼吉は3年生で初めてシングルス出場を果たしたが、全日本ジュニア3位の実力を披露。表ソフトと粒高を反転させながらのカットで準々決勝では優勝候補の一角・面手に粘り勝ち。同僚の青木と髙森が準々決勝で敗れる中で、四天王寺の意地を見せた。
山室は青木の揺さぶりに耐え切って、自身初の個人戦全国入賞。3年生となる来年の活躍にも期待がかかる。昨年準優勝の栗山はミドルを有効に使いながら竹谷を相手に2-0とリードを奪ったが、無念の逆転負け。しかし、一時期は卓球から離れていた時期もあったとのことで「いろいろなことがあった中で、今の自分の力は出し切れたと思います」と語った。
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