8月3日より、長崎県・大村市体育文化センターで開催されるインターハイ卓球競技。開幕に先立ち、各種目の優勝戦線を予想していく。男子学校対抗に続いては女子学校対抗。
女子は昨年のインハイで10連覇、今週の選抜で9連覇を達成した四天王寺が大阪府予選でリベルテに敗れ、学校対抗出場ならず。これにより、前年のインハイ優勝校・選抜優勝校が不在という異例のトーナメントでチャンピオンを争うこととなった。また、選抜ベスト8の愛み大瑞穂(愛知)と留萌(北海道)も都道府県予選で敗れて学校対抗出場を逃している。
四天王寺不在の中で優勝戦線をリードするのは、強力戦力を有するリベルテと桜丘の2校。リベルテは1月の全日本ジュニア3位・上澤杏音、昨年の全日本ジュニア3位・篠原夢空、同ベスト16・吉本はな、昨年の全中女王・竹谷美涼というメンバー。最少人数の4人のみでの戦いとなるが、どこからでも得点が期待できる布陣で初Vを狙う。
桜丘も昨年のインハイシングルス準優勝の栗山優菜、同3位の田旻一、同ベスト16の山室早矢など実力者揃い。伊藤ゆづきも1月の全日本女子シングルスで4回戦まで勝ち上がるなど力がある選手。こちらは1960年大会以来、64年ぶり2度目の頂点に挑む。
2校を追うのは選抜準優勝の横浜隼人。岩木仁香と桧山夏望の2人を中心に、選抜では初の決勝進出を果たしたが、意外にもこれまでインハイではベスト8が最高成績。同じブロックにリベルテが入る厳しいドローとなったが、この難関を乗り越えて表彰台を目指したい。選抜で3位となり、全国初メダルを手にした桜の聖母は原田優衣がチームの中心。原田の単複を軸に接戦を勝ち上がった選抜のような戦いをインハイでも披露できるか。
選抜ベスト8の山陽学園と武蔵野も当然、今大会の上位候補。山陽学園はスーパーエース・面手凛の白星を計算できるだけにダブルスや2番手以降の選手の奮起に上位進出がかかる。武蔵野は2年生が主体のチームだがポテンシャルは高い。武蔵野にとって、今大会の舞台となる大村市体育文化センターは2003年大会で初優勝を果たした会場。そんな最高に縁起の良い地で、久しぶりの上位進出を果たしたい。
選抜では1回戦で敗れた遊学館も、北信越大会で三冠を達成した日下部詩季ら有力な1年生が加わりパワーアップ。遊学館と北信越大会で接戦を展開した新潟産大附も下級生からの主力が3年生となり、最後の夏にかける。昨年のインハイで初めてベスト8に進出した滋賀学園もレギュラーの大半が残っており、上位を狙える力がある。
明徳義塾も選抜では1回戦で姿を消したが、インハイでは昨年まで3年連続準優勝と夏に強いチーム。今大会も劇的な勝ち上がりを見せる可能性がある。その明徳義塾を四国大会で破った四学香川西も面白い存在。山陽学園、明誠、進徳女子と強豪校が集う中国大会を制した岩国商業にも注目だ。
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