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大会報道

全日本実業団選手権、男子はファーストが決勝で協和キリンとの激闘を制し、悲願の初優勝を飾る

第76回全日本実業団選手権の最終日となった8月2日、前日の準々決勝で勝った4チームによる優勝争いは、ファースト(千葉)が決勝で協和キリンとの激闘を制して、悲願の初優勝を手にした。

 

【男子】●準決勝

協和キリン 3−0 日の出医療福祉グループ  

○松平賢 6、8、−8、9 五十嵐

○宇田 −9、9、−13、9、11 松下

○渡辺・宇田 7、9 松下・西

 濵田 ―― 西

 宮川 ―― 馬渡

 

ファースト 3−1 ケアリッツ・テクノロジーズ

○田中 −6、8、8、2 龍崎  

 高木和 −8、4、6、−10、−5 谷垣○

○田中・小林 6、−8、7 谷垣・沼村

○松平健 5、8、9 沼村  

 小林 ―― 及川

 

●決勝

ファースト 3−2 協和キリン  

○高木和 4、9、7 松平賢

○田中 11、−11、13、10 宇田  

 田中・小林 −8、−9 渡辺・宇田○  

 小林 −9、2、−3、7、−8 濵田○

○松平健 −7、―8、10、7、13 宮川

 

ファーストは準決勝で、谷垣佑真を擁するケアリッツ・テクノロジーズと対戦。前半のシングルスで1―1のタイになると勝負のダブルスで田中・小林が谷垣・沼村を3―1で下し、4番の松平健太が沼村を破り、3大会連続で決勝進出を決めた。

ファーストはここ数年、全日本実業団の準決勝以降でダブルスの勝利はなく、田中の加入によって小林との新ペアが誕生。ここまで全勝とダブルスでの勝ち星が光った。

一方、前回優勝の協和キリンは日の出医療福祉グループに3−1で快勝。トップで監督兼選手の松平賢二が先取点をあげると、2番のエース対決で宇田が劣勢から松下に逆転勝ちし、ダブルスでたたみかけた。

 

ベテランの高木和。谷垣にも互角の戦いを見せた

 

新人ながらチームを牽引した谷垣

 

決勝は前回大会と同じカードになり、協和キリン対ファースト。注目のオーダーはトップが松平賢二と高木和のベテラン対決で、2番が宇田と田中のエース対決。宇田と田中は直前にブラジルで行われたWTTで対戦していて、この時は宇田がフルゲームで勝利している。

トップは高木和が力強い両ハンドドライブで松平賢二を圧倒し、ファーストが先取点をあげる。世界で戦う宇田と田中の一戦は今大会でもっともハイレベルな攻防になり、4ゲームともジュースという競り合いの中で、わずかにサービス・レシーブの読み合いと、そこからのラリー戦で上回った田中に軍配が上がる。

 

田中対宇田のエース対決。見ごたえのあるハイレベルな攻防となった

 

ファーストが2−0とリードしたが、協和キリンはダブルスから巻き返しをはかる。渡辺・宇田がチキータレシーブのうまい小林にロングサービスを連発するなど思い切りの良さと高い戦術力を見せてストレート勝ちを収める。

 

渡辺(左)と宇田が巻き返しをはかる

 

ここまで全勝の田中(右)と小林のダブルスだった協和キリンペアに敗れる

 

2台進行で行われた4、5番のシングルス。4番の小林対濵田は愛工大名電高時代の先輩(小林)と後輩。濵田は小林のバックへのロングサービスに苦しみながらも、持ち前のガッツと粘り強さで3−2で勝利。勝負の行方はラストの松平健太と宮川に託された。

 

濵田が高校の先輩にあたる小林に競り勝つ

 

松平健太は宮川の猛攻を受けて2ゲームを先取されて苦しい展開に。「また2位か、と頭によぎりましたが、小林も踏ん張っていて、最後まで諦めずに戦えた」と松平は試合後に話したが、3ゲーム目をジュースで取るとペースをつかみだして4ゲーム目も奪う。

最終ゲームは出だしで宮川にリードされたが慌てずにじわりじわりと追いついて、松平健太が10−9でマッチポイントを握る。しかし、宮川は強気のプレーを見せて追いつくと長いジュースが続く。14−13で松平健太がリードすると最後は松平のやや浮いたツッツキを宮川が打ちミスしてゲームセット。長い戦いにピリオドが打たれたと同時に、ファーストの劇的な初優勝が決まった。

悲願の初優勝を決めたファーストは濱野監督と選手たちが輪になって勝利を喜びあった。濱野監督とキャプションの松平健太の目には涙があふれていた。

 

最後まで果敢に攻め続けた宮川

 

宮川との壮絶なラリー戦を演じた松平健太

 

大逆転勝利でチームの初優勝を決めた松平健太。勝利直後のエアーケンタ

 

初優勝のファースト。「選手たちが本当によく頑張ってくれました」と濱野監督

 

 

※大会報道の詳細は8月発売の卓球王国10月号の誌面にて掲載

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