レシーブから一撃で打ち抜く強烈なチキータと、対戦相手を防戦一方に追い込む両ハンドのパワードライブ。中高生の男子選手なら、誰もが憧れるのが高校卓球界の「西の雄」、野田学園の選手たちのプレースタイルだ。吉村真晴、有延大夢、吉村和弘、そして現・全日本チャンピオンの戸上隼輔……。ハードヒッター育成の「虎の穴」と言っても過言ではないだろう。
3月末日、弊誌300号&25周年記念の「野田学園1日部員体験」の取材を兼ねて、野田学園の超攻撃卓球を生み出す橋津文彦監督の技術企画を撮影した。題して「剛腕でぶち抜け! 超攻撃卓球のススメ」。
休憩時間は選手たちの良き「兄貴分」という感じだが、練習中は眼光鋭く周囲を見渡す橋津監督。高校卒業後のドイツ留学や、仙台育英学園高の監督時代の岸川聖也との出会いをきっかけに、周りの指導者やトレーナー、世界のトップ選手、さらに自分が指導した選手からも様々なものを吸収し、指導者として進化を続けている。
連載第1回はまだ「入り口」という感じだが、前陣で両ハンドの連続攻撃を実現するための「股関節を活用したフォアハンド打法」を解説。「台の近くでは1本打つのが精一杯、ブロックされたら振り遅れて返せない。トップ選手はどうしてあんなに連続で打てるの?」。……そう感じている読者の方は、ぜひ参考にしてください。
アッパースイング打法や両ハンドの切り替えの習得法など、これから毎月展開される「橋津ワールド」。お楽しみに!
●剛腕でぶち抜け! 超攻撃卓球のススメ Vol.1
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