カザフスタン・アスタナで行われている第27回ITTFアジア卓球選手権の大会6日目は、シングルスで一気に3ラウンドが進む「サバイバルレース」。女子シングルスで張本美和が決勝に進出し、男子シングルスで張本智和と篠塚大登も準決勝進出を決めた。男子シングルスの3回戦〜準々決勝の結果は下記のとおり。
〈男子シングルス〉●3回戦
吉村真晴 4、−8、−9、7、8 廖振珽(チャイニーズタイペイ)
張本智和 7、5、−8、8 ウォン・チション(マレーシア)
戸上隼輔 8、4、4 馮翊新(チャイニーズタイペイ)
篠塚大登 5、4、−9、4 ネール(フィリピン)
ハム・ユソン(朝鮮民主主義人民共和国) 6、7、8 松平賢二
●4回戦
張本智和 7、6、8 徐瑛彬(中国)
戸上隼輔 −9、12、11、−9、8 ゲラシメンコ(カザフスタン)
篠塚大登 −14、9、−5、9、7 No.アラミヤン(イラン)
王楚欽(中国) 11、6、−6、8 吉村真晴
●準々決勝
呉晙誠(韓国) 8、−2、8、6 王楚欽
張本智和 10、5、−6、9 林昀儒(チャイニーズタイペイ)
篠塚大登 8、8、9 チャン・ボールドウィン(香港)
林詩棟(中国) 9、9、−8、11 戸上隼輔
●17〜32位決定戦
松平賢二 6、9、7 パン・イエウエン(シンガポール)
まず、日本勢は3回戦で勝利した吉村、張本、戸上、篠塚が世界卓球の男子シングルス出場枠を獲得。ハム・ユソン(北朝鮮)に敗れた松平も、17〜32位決定戦の初戦で勝利したことで24位以上が確定し、今大会に割り当てられた世界卓球のシングルス出場枠「24」以内に入ることが決まった。5人揃って世界卓球への切符を手にした。
さらに快進撃を見せるのは張本。団体戦では5・6位決定戦の香港戦で単2点を落とすなど、調整に苦しんだ張本だが、4回戦でフォア強打に威力のある中国の徐瑛彬、さらに準々決勝で林昀儒を破り、メダルを確定させた。篠塚も4回戦でNo.アラミヤンとの左腕対決に苦しみながらも勝利すると、準々決勝では団体戦で張本を破った左腕、チャン・ボールドウィンに完勝してこちらも準決勝へ勝ち進んだ。
準決勝の対戦相手は、張本が呉晙誠(韓国)、篠塚が林詩棟(中国)。05年世界3位の元韓国代表、呉尚垠の息子さんである呉晙誠は、準々決勝で第1シードの王楚欽を破って勝ち上がってきた。林詩棟は2回戦で14歳のファラジ(イラン)にマッチポイントを奪われるなど、大苦戦しながらも逆転勝利を収め、林鐘勲、そして戸上との接戦を制して準決勝進出。第2シードの梁靖崑が3回戦でNo.アラミヤンに完敗した中国は、林詩棟が最後の砦となる。
続いてダブルス3種目の日本勢の結果は下記のとおり。
〈男子ダブルス〉●準々決勝
戸上隼輔/篠塚大登 5、9、−8、6 梁靖崑/徐瑛彬(中国)
パン・イエウエン/クエク・アイザーク(シンガポール) −7、−5、5、7、9 張本智和/松島輝空
●準決勝
林鐘勲/安宰賢(韓国) 10、−7、7、8 戸上隼輔/篠塚大登
〈女子ダブルス〉●準々決勝
大藤沙月/横井咲桜 −10、7、6、4 パラナン/Su.サウェータブット(タイ)
張本美和/木原美悠 1、−8、6、5 タン・ジャオユン/チャン・ワンリン(シンガポール)
〈混合ダブルス〉●決勝
林詩棟/蒯曼(中国) −9、10、9、13 リ・ジョンシク/キム・クムヨン(朝鮮民主主義人民共和国)
戸上/篠塚は準決勝で韓国ペアに惜敗したものの、見事に銅メダルを獲得。準々決勝で梁靖崑/徐瑛彬(中国)を破っての価値ある銅メダルだ。張本/松島は準々決勝でシンガポールペアを相手に、ゲームカウント2−0から逆転を許し、ベスト8で大会を終えた。ダブルス2種目に出場した松島は、今大会でのメダルの獲得はならず。また、女子ダブルスでは大藤/横井、張本/木原が揃って準決勝に進出し、メダルを確定させている。
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