日本リーグの年間王者を決めるJTTLファイナル4。女子決勝は年間総合1位のサンリツと、年間総合2位の最終決戦となった。今年の日本リーグでの対戦成績は前期は3-2で中国電力の勝利、後期は3-2でサンリツの勝利と全くの互角。今回の決勝でも予想通り大激戦となったが、サンリツが中国電力を振り切りファイナル4初優勝を飾った。
●女子決勝
〈サンリツ 3-2 中国電力〉
塩見真希 -2、-15、-9 木村光歩○
○出雲美空 -14、9、6、-6、9 成本綾海
○塩見真希/梅村優香 -6、6、5 成本綾海/井絢乃
松平志穂 -2、-8、-6 中森帆南○
○梅村優香 6、-6、7、11 井絢乃
サンリツは準決勝と同じく今年新加入の塩見、出雲を前半で起用。1番で出場の塩見は木村との打ち合いに敗れるも、2番で出場した出雲が相手エースの成本とのシーソーゲームを制して1-1でダブルスへ。サンリツは昨日の準決勝で悔しい逆転負けを喫した塩見/梅村を起用すると、その期待に答えるかのようなプレーを連発し、中国電力の成本/井を2-1で下して4番の松平へ繋いだ。
4番の松平はキャプテンとして自らの勝利で優勝を決めたいところだったが、中森の超攻撃的プレーにうまくリズムを作れず。形勢逆転を狙った松平だったが、攻略の糸口をつかめずストレートで敗北となった。
両チーム一歩も譲らぬまま迎えた5番。サンリツは新加入の梅村に運命を託した。対する中国電力は昨年のファイナル4の決勝5番で勝利し、中国電力の優勝を決めた井を起用。準決勝では鶴岡に逆転負けした梅村だったが、決勝では5番の重圧をものともせずに気合のこもったプレーで1ゲーム目を奪うと、井に1ゲームを返されながらも3、4ゲーム目を連取して、サンリツのファイナル4初優勝を決めた。
サンリツはファイナル4に過去9回出場しながらも優勝はゼロ。10回目の挑戦にして悲願の初優勝を果たし、前・後期日本リーグの優勝と合わせて日本リーグ完全制覇を達成した。
「危ない試合ばかりでしたが、選手のみんながサンリツらしく粘り強く、また勢いで勝ちきってくれました。選手がよく頑張ってくれました」(近藤監督)。
「今年は前期・後期と優勝することができたので、最後は絶対に勝って、会長や今回会場に来れなかった永尾選手の分も頑張ろうと思いました」(松平)。
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