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Tリーグ

恐るべき張本智和のタフさ、長旅の疲れも見せず

Tリーグ男子の開幕戦3番で、T.T彩たまの黄鎮廷(香港)を3−0で完封した張本智和(木下マイスター東京)。
アルゼンチン・ブエノスアイレスで開催されたユース五輪で日本選手団の主将を務め、その重圧の中で銀メダル2枚を獲得。さらにフランス・パリでの男子ワールドカップに転戦し、ベスト8に入った後、日本に帰国したのは開幕前日の23日の昼過ぎ。いわばぶっつけ本番のTリーグ開幕戦だったが、コートに入れば世界ランキング9位の黄鎮廷を圧倒した。
黄鎮廷には今年2月のワールドチームカップで0−3で敗れたが、4月のアジアカップでは4−0、続く世界選手権団体戦でも3−0で快勝していた張本。黄鎮廷の裏面打法を全く苦にせず、バック対バックで黄鎮廷を制圧した。黄鎮廷はコースの厳しい張本のバック連打の前に台から下げられ、快足フットワークを披露する間もなかった。3ゲーム目は黄鎮廷が前陣に徹して競り合いに持ち込んだが、最後も10−9のマッチポイントで、張本がチキータでレシーブエースを奪った。
「1番と2番で、本当に良い試合をしてくれて3番で楽にプレーができたので、(木下は)本当に強いチームだなと思います。今シーズンは全勝して優勝すると決めているので、この調子で頑張りたい。両国国技館で開幕戦ができて、プレーできて本当にうれしいです。木下マイスター東京はこれからもずっと勝ち続けるので、応援よろしくお願いします」(張本)。晴れやかに語る表情は、海外遠征の疲労は微塵も感じさせなかった。なんと恐るべき15歳か。
敗れた黄鎮廷は「今日は張本のプレーが非常に素晴らしかった」と最大級の賛辞を送った。「まだ15歳にも関わらず、試合の中での彼の胆力と勇気、風格は15歳とは思えない。彼のプレーはますます鋭さを増していくでしょう。今日の試合は1ゲーム目と3ゲーム目にターニングポイントがあって、そこをうまく押さえられれば、次回以降は勝てるチャンスがあると思う」(黄鎮廷)。

出足から攻守にわたって黄鎮廷を圧倒した張本


黄鎮廷は15歳の張本の「風格」を讃えた

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