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Tリーグ

大興奮の延長戦。「5番は一番面白い」と丹羽も賞賛

両国国技館で行われた男女開幕戦は、男子の木下マイスター東京と女子の日本生命レッドエルフが3-0で勝利を決め、ともに3-1で試合終了。今日、東京・立川で行われた女子の木下アビエル神奈川と日本ペイントマレッツの一戦も4-0での決着となる中、開幕戦で唯一、ビクトリーマッチ(延長戦)までもつれたのが岡山と琉球の一戦だ。

「やっとこの時が来たか」という感じだが、やはりお客さんの興奮度はMAX。試合後、敗れた丹羽も「観客の皆さんは5番で一番盛り上がってくれたので、やっぱり5番の戦いは一番面白くて、良いやり方だなと思いました」と賞賛した。「5番は1ゲームのみの戦いで、そういう戦いは初めてだったので、自分の力が出せなかった。すごく良い経験になりました」(丹羽)。

延長戦に出場する選手は、3番が終わった時点で決めるという。岡山の白神監督は、「5番まで回ることはある程度想定していて、上田か森薗を出すつもりだった。(3番終了の時点で)1-2で負けて回ってきて、4番で森薗が勝てば延長戦。勢いでいけるので森薗に決めました」と試合後に語った。4番の選手をそのまま延長戦で使い、一気に押し切るというのは、Tリーグのひとつのセオリーになりそうだ。ちなみに出場選手の発表は、4番終了後に両監督がコートサイドで行うが、この演出はなかなか盛り上がる。

それにしても、この1ゲームのみの延長戦はリスキーでスリリングだ。殊勲者の森薗も「ぼくたちは国際大会の7ゲームズマッチでいかに勝って、オリンピックに出るかを目標にしてやってきている。1ゲームズマッチはイベント的な要素も強い」と語りながらも、「いろいろな状況で勝たないと本当に強い選手と言われないので、しっかり勝ちを拾っていけるように頑張りたい」とこの試合形式をポジティブに捉えている。「次に延長戦に出る機会がもしあったら、任せてもらえれば楽しい試合をお見せできるんじゃないかなと思います」。最後は頼もしいコメントで締めてくれた。

両チームの監督が4番終了後、延長戦の出場選手を発表


延長戦はベンチも熱くなる。写真は琉球ベンチ


会見で延長戦の面白さについて語った丹羽

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