木下アビエル神奈川 | 2-3 | 日本生命レッドエルフ |
5勝2敗 | 5勝2敗 |
1 | 長﨑美柚 | 9-11 | 4-11 | 常晨晨 | ◯ | ||||
木原美悠 | 蒋慧 | ||||||||
2 | 浜本由惟 | 13-15 | 4-11 | 4-11 | 早田ひな | ◯ | |||
3 | ◯ | 石川佳純 | 11-7 | 11-4 | 11-4 | 陳思羽 | |||
4 | ◯ | 長﨑美柚 | 11-9 | 12-10 | 9-11 | 11-9 | 蒋慧 | ||
5 | 石川佳純 | 10-12 | 早田ひな | ◯ |
福井県営体育館で行われた木下アビエル神奈川のホームマッチ2連戦。初日も906名の観客で賑わったが、本日21日は1673名を記録。ホームの木下アビエルだけでなく、アウェイの日本生命レッドエルフ側のスタンドも埋め尽くされ、両軍から熱気あふれる声援が飛び交う中、試合もビクトリーマッチにもつれ込む大熱戦となった。
第1試合は、木下アビエルの長崎・木原というJOCエリートアカデミーの先輩後輩ペアと、日本生命の中国ペア、常・蒋の対決。若い長崎・木原だが、ペアリングはバッチリ。第1ゲームは7ー3とスタートダッシュに成功したが、日本生命ペアが5本連取などで一気に逆転。第2ゲームは一方的な展開で快勝した。「ダブルスが勝負だと思っていたので練習してきた」(村上恭和監督)。
第2試合は浜本vs早田という本格派両ハンドドライブ対決。第1ゲームは浜本が6ー1とリードを奪うが、早田がジュースの接戦をものに。すると第2ゲームからは一方的な展開に。昨日は殊勲の勝利をあげた浜本だったが、この試合では緊張感が途切れてしまったか。
2点を奪われて後がなくなった木下アビエルは、3番にエース石川が登場。陳思羽にはサービスからの3球目攻撃、そしてラリーでも粘り強さを見せてストレートで快勝し4番につなぐ。
そして第4試合は木下アビエル・長崎と日本生命・蒋慧が、いずれのゲームも接戦となる激戦を演じた。随所で回転量の多いフォアドライブと、低い弾道の鋭いスピード系フォアドライブを決めた蒋だが、長崎も得意のバックドライブで蒋のフォアサイドを抜き去る。蒋のバック面の表ソフトによる攻撃にはミスも出て、左右対決はバックハンドの差が出たか。長崎が貴重な1勝を叩き出して、試合はビクトリーマッチへと突入となった。
両監督から出場選手として日本生命・早田、木下アビエル・石川の名が告げられると、会場はヒートアップ。両軍応援団が大声援を送る中、早田がサービスを効かせて徐々に点差を広げて10ー6に。しかし、勝ちを意識したか、早田がやや下がったところを石川が攻めて4本連取で10ー10に。そこで石川のサービスを早田がチキータ、バックへの返球を読んでいた石川が回り込んでフルスイングのフォアドライブで決めに言ったが、それを痛恨のミス。「石川さんが緊張していると思ったので、いつもどおりのプレーをすればいいと思った」という早田、12−10で激戦に終止符を打った。
「ビクトリーマッチは早田のサービスが効いた。1ゲームマッチだったけど、7ゲームマッチだったら石川選手は対応してきて結果が変わっていたかもしれない。私たちの中で、今日の観客数は最高記録で嬉しい。(前日の)金沢も福井も、観客が楽しみにしてきている雰囲気が伝わってきた。4番の試合中、なんてコメントしようかと考えてましたよ(笑)。女子はビクトリーマッチになることが少ないけど、最高にいいルールの中で勝てて嬉しいですね」。村上監督は、スリリングな試合方式で、しかも福井の熱いファンの応援の中での勝利に、いつも以上に興奮気味に饒舌にコメントした。
これで木下アビエルと日本生命が5勝2敗で並び、優勝争いからもますます目が離せなくなってきた。
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