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Tリーグ

木下マイスター東京、6連勝。水谷敗戦も崩れず

木下マイスター東京 3-1 琉球アスティーダ
6勝0敗 2勝5敗

 

1 水谷隼 11-9 14-12 丹羽孝希
松平健太 有延大夢
2 張本智和 11-8 11-4 11-8 陳建安
3 水谷隼 9-11 11-9 8-11 9-11 丹羽孝希
4 大島祐哉 11-2 11-7 11-7 荘智淵
5

 
木下マイスター東京、水谷が敗れるも琉球を3−1で下し、開幕から無傷の6連勝!
トップに水谷/松平ペアを起用した木下に対し、琉球は21日のT.T彩たま戦で快調なプレーを見せた丹羽/有延ペアを起用。1ゲーム目、丹羽/有延が9−7とリードしたところで、松平がやっとつないだボールを丹羽が痛い打ちミス。ここから逆転を許し、2ゲーム目も丹羽/有延が主導権を握りながら、最後の1本を詰め切れなかった。

水谷/松平が大きな大きな先制点!


試合後、水谷は「この試合方式では、ダブルスを取れば8割くらいの確率で勝てます」とコメント。木下の邱建新監督も「Tリーグの試合方式では、5番は1ゲームマッチだし、ダブルスの勝敗は非常に重要」と語っている。競り合いながらもこのダブルスを取った時点で、木下は大きく勝利に前進した。
2番張本も、陳建安に快勝。「前回の対戦では出足が悪くて、ほとんど負け試合だった。出足を注意しました。1ゲーム目を大事にして、続く2ゲーム目も連続で取れるよう、Tリーグでは特に意識しています」(張本)。得意のバック連打に加え、要所でミドルに決めるフォアハンドのパワードライブも素晴らしい威力。中盤から陳建安が対応してきても、返されたボールにしっかり対応し、反撃を防いだ。「今日のフォアハンドは80点、90点くらい」と手応えを感じた様子だ。

威力と精度を確実に増している張本のフォアハンド


しかし、次第に観客席にファンも増えてきた琉球も反撃。「中陣でもフォアハンドでしっかり動いて打っていった。ぼくのバックハンドだけでは威力が足りないので、フォアで連続して攻めた」という丹羽が、水谷とのハイレベルな打撃戦を制した。丹羽の攻撃を連続でブロックし、カウンターで抜き去った水谷も見事だったが、4ゲーム目9−8のリードでフォアクロスの強烈な打ち合いを制するなど、丹羽のフォアのフットワークと攻撃力が際立っていた。

4ゲーム目9−8でフォアクロスの強烈な打ち合いを制し、丹羽がガッツポーズ!


反撃ムードの琉球。そのムードをあっさり断ち切ったのは大島だった。バックハンドの進化を証明するかのように、荘智淵とのバック対バックの打ち合いで、ことごとく得点を重ね、荘智淵にまったくチャンスを与えず。「バックが強い相手にバック対バックで勝てたことは大きな収穫でした」と試合後の大島。世界ランキング14位の荘智淵を完封して、ベンチに力強いガッツポーズを決めた!

フォアハンドをほとんど使わず、荘智淵を封じて見せた大島

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