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Tリーグ

劇的勝利に歓喜!琉球がホームマッチで待望の白星

琉球アスティーダ 31 T.T彩たま
3勝6敗 3勝5敗
1 陳建安 7-11 4-11 鄭栄植
江宏傑 平野友樹
2 丹羽孝希 11-8 11-5 11-13 11-7 アポロニア
3 荘智淵 7-11 11-8 11-7 12-01 鄭栄植
4 陳建安 13-11 11-8 11-9 吉村真晴
5

 
「本当にうれしい!選手は本当に頑張ってくれた。それ以上に声援が後押ししてくれました。開幕2連戦で1つでも勝てて、ホッとしています」と試合後の琉球アスティーダの外間監督。

 
劇的勝利の試合を振り返ろう。
卓球熱に押されてか、沖縄県宜野湾市は27℃の快晴!
夕方に少し雨が降り、湿気も加えて高まる中、沖縄ラウンド第2戦が行われた。
昨日の1720人に比べて観客数は814人と減ったが、それでも体育館内の歓声は大きい。
初手のダブルスには琉球アスティーダは陳建安・江宏傑を起用、T.T彩たまは鄭栄植・平野友樹で勝負をかける。
序盤から彩たまペアの動きが良く、凡ミスが少ない。ダブルスにおいて、鄭栄植のバックの固さは頼りになる。相手に打たれても前陣の早いタイミングでバックで伸ばし、ミスを誘っていく。そのコースも多彩だった。平野のサポートもあり、ダブルスは彩たまが奪取する。
「黄鎮廷がいないので、ダブルスは考えました。開幕戦で負けているペアでしたが、良い動きをしているし今回のベストダブルスだった」と坂本監督。その期待に見事に応える仕事ぶりだ。

バック職人の鄭栄植は頼りになる


昨日、劇的な勝利を挙げた丹羽は今日もホームマッチで貴重な1勝を挙げる。丹羽にとって日本人のプレーに近いアポロニアは戦いやすい相手だろう。長いラリーではアポロニアが優勢だが、3~5球目で決めに行く展開では丹羽が優位だ。
丹羽がゲームを連取し、そのまま押し切るかと思われたが、3ゲーム目に入るとややプレーが荒くなり、アポロニアに攻め込まれてしまう。4ゲーム目も接戦となり、6-6からスタートとなる最終ゲームに持ち込みたかったアポロニアだが、丹羽が意地の踏ん張りを見せ、試合を1-1のタイに戻した。

食らいついたアポロニアだが及ばず


丹羽は2夜連続の勝利!


両チームの流れを大きく左右する3番は一進一退の攻防となり、最初にペースを握ったのは鄭栄植だ。どこに打たれても入る鄭栄植のバックブロックは荘智淵の速さでも崩れない。フォアに回せば、強烈なカウンターが待っている。蟻地獄のような鄭栄植の負けないプレーだ。
しかし、そこは経験に勝る荘智淵。劣勢でも諦めずに突破口を探していく。ループを入れたり、あえてフォアで打たせて逆にカウンターを狙い打つような展開を絞った戦術を組み立てていく。鄭栄植は自分の得意パターンで点数が取れないため、焦りからからしくないブロックミスを重ねてしまう。第4ゲームは10-6から鄭栄植が追いついたが、最後はまさかのサービスミス。
荘智淵、この1勝は大きい。

戦術を変え、鄭栄植を攻略。ベテランが魅せた


 
その荘智淵よりも素晴らしかったのが4番の陳建安だ。
サービスの配球、ループに対するカウンター、一撃のカミソリドライブ、超攻撃的なプレーで吉村を圧倒。

攻撃力の高さで圧倒。陳建安が勝負を決めた!


敗れた吉村は「大学1年の時以来、陳建安選手と試合するので楽しみでしたが、サービスやフォアを警戒しすぎて、レシーブがうまくいけなかった。自分が攻めている時しか点数が取れなくて、戦術の狭さが出てしまった」と反省の弁。
それでも坂本監督は「うちはダブルスの勝率が良いが、シングルスの勝率が低い。鄭栄植はパーフェクトではないので、もうひとり日本人のエースが必要になります。それが吉村だと思うし、T.T彩たまの顔にならなければならない」と期待を寄せた。
これで琉球アスティーダ、岡山リベッツ、T.T彩たまの3チームが勝ち点2位タイで並んだ。首位木下を追いかける一番手争いとなる中盤戦から目が離せない。

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