卓球王国 2024年4月22日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
Tリーグ

木下アビエル神奈川、絶好調!完勝で首位を走る!

木下アビエル神奈川 40 TOP名古屋
1 長﨑美紬 11-9 11-8 サマラ
木原美悠 安藤みなみ
2 石川佳純 11-4 11-3 11-4 呉穎嵐
3 杜凱琹 11-13 11-6 11-6 11-6 鄭怡静
4 浜本由惟 11-6 11-4 11-9 安藤みなみ

 

チームを勢いに乗せた長崎(右)と木原のダブルス


 
1300人を超す観客を集めた木下アビエル神奈川対TOP名古屋。
木下アビエルにはつけいる隙がない。世界8位の鄭怡静を擁するTOP名古屋に完勝した。
1番のダブルスで木下は14歳木原と長16歳長崎の若手ペアを起用。二人はともにJOCエリートアカデミーに所属。対する名古屋はサマラと安藤のペア。1ゲーム目を9本で先取した木下ペアは、そのまま一気に速攻でストレート勝ちした。「(木原との)ダブルスは慣れているので良い試合ができました。私たち二人は姉妹みたいな感じですね」と試合後の長崎。
2番で木下はエースの石川が登場。出足から香港の呉穎嵐を両ハンドの強打で圧倒する。会場からの拍手ももっとも多く、女子高校生からも黄色い声援が飛んだ。
「今日は凡ミスが少なかったし、今までで一番良い試合ができた。スケジュールはタイトだけど、充実した日を送っています。Tリーグのボールにも慣れてきたので、出足から飛ばしていけます」と笑顔でコメント。「Tリーグのように強い相手と試合ができる機会はあまりないので、自分にとってはプラスです。練習していることが試合で出せるし、課題も見つかるのでリーグでプレーできるのはうれしい」

「今まで一番の試合」と石川


自信に満ちた表情の石川


3番の木下の杜凱琹(香港)と名古屋の鄭怡静(チャイニーズタイペイの)の試合は強打戦を展開。今日一番のゲームだった。ドライブ対ドライブの斬り合うような激しいラリーが随所にあった。鄭が1ゲーム目をジュースで先取するも、2ゲーム目から杜は時折ゆるいボールを混ぜながら鄭のタイミングを外す。まるで男子選手の打ち合いのような高速パワーラリーに会場からはどよめきが起きた。
結局、世界13位の杜が同8位の鄭を3-1で破り、木下の勝利を決めた。

緩いボールを混ぜながらも強打線を制した杜


独走態勢を固めたい木下は勝ち点4を取りに行く。4番の浜本は出足から安藤のフォアにボールを集めて、安藤が持ち上げ、合わせてきたボールを両ハンドで狙う作戦。1ゲーム目から常にラリーの主導権を浜本が奪い、ストレートで安藤を下した。

気を緩めずに完勝した浜本


3勝目を狙ったが完敗した名古屋の新井監督は試合を振り返った。
「ダブルスがポイントですね。安藤は選考会でも良かったので期待して単複起用しました。鄭は1ゲーム目の内容を見て苦しそうだった。ゆるいボールへの対応が良くなかったですね」
9勝目を挙げた木下の劉燕軍監督は「チームワークも良く、すべての試合をみんなで戦うことができた。4人とも調子が良く、ダブルスは息が合ったコンビで、長崎のチキータも良く、連続攻撃も良かった」と満足げにコメントを残した。

女王の笑顔を見せる木下アビエル


木下の応援席には元気な高校生(?)集団がいた

関連する記事