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Tリーグ

琉球、Xmasマッチを制し、1200人超えの地元ファンに勝利のプレゼント!

琉球アスティーダ 31 木下マイスター東京
5勝8敗 9勝3敗
1 張一博 5-11 14-12 9-11 田添健汰
江宏傑 松平健太
2 荘智淵 11-6 11-7 11-8 田添響
3 有延大夢 11-9 6-11 11-7 11-3 大島祐哉
4 陳建安 13-11 11-7 9-11 12-14 11-8 張本智和

 琉球アスティーダ、クリスマスのホーム2連戦2日目は木下マイスター東京との対戦。ここまで木下マイスターに対し0勝4敗と勝利のない琉球だったが、荘智淵、有延、陳建安の3人が季節外れの台風を沖縄に巻き起こし、対木下マイスター戦初勝利を地元のファンにプレゼントした。

 琉球が丹羽、木下マイスターは水谷と両チームの主軸が欠場したこの試合。両チームともにベンチ入り5人全員を起用する総力戦となった。トップのダブルス、琉球は昨日の陳建安に変えて、コーチ兼任の張がTリーグ初出場。江宏傑とのペアで試合に臨む。1ゲーム目、やはり試合勘不足は否めない張にミスが目立つ。しかし2ゲーム目は琉球ペアがしっかりとコミュニケーションを取り合いながら、チキータで積極的に攻めて逆転で奪取。勝負は最終ゲームへもつれ込む。ようやく調子が出てきた張が好プレーを見せて9-7と琉球ペアがリードを奪うも、ここからしっかりとボールを見極めた木下マイスターのWケンタ ペアが4本連取で逆転勝利をあげた。

木下マイスターペアが粘りの勝利


コーチ兼任の張(左)だが闘志みなぎるプレーを見せた


 

 続く2番に木下マイスターはこちらもTリーグ初出場の田添響をオーダー。トップで勝利の兄・健汰に続けと荘智淵、世界トップを走り続けるベテランに挑んだ。第1ゲームの1本目、まずは田添響が強烈なストレートへのバックドライブでノータッチを奪い観客をどよめかせる。その後も持ち味の強打で5-1とリードしたが、ここから荘智淵のサービスに苦しみ、このゲームを逆転で奪われる。2ゲーム目も荘智淵の両ハンドに押されて奪われた田添響。3ゲーム目は大きなラリーに引きずり込んだが、そこは百戦錬磨の荘智淵。中陣からも強烈なドライブを連発し、初出場の田添響を一蹴。琉球がタイに持ち込む。

闘将・荘智淵が田添響を一蹴


序盤はバックドライブがスパークした田添響だが、苦いデビュー戦に

 ハーフタイムを挟んだ3番は琉球が有延、木下マイスターは大島。1ゲーム目を有延が奪い、2ゲーム目も序盤でリード。しかしタイムアウト後に組み立てを変えた大島がサービスを効かせ2ゲーム目を奪い返す。ここまでシングルスでの勝ち星がない有延。気合いを入れ直し、3ゲーム目を奪うと、4ゲーム目は序盤からレシーブ強打を連発。ヒートアップする会場の雰囲気にも押されたか、一気に大島を突き放し、11-3で勝利。自身のシングルス初勝利、でチームの勝利に王手をかけた。


外間監督も「チームを鼓舞してくれる」と評した有延。うれしいシングルス初勝利


 
木下マイスター戦、初勝利にあと1勝に迫った琉球は陳建安、そして木下マイスターはグランドファイナル王者の張本。張本優位かと思われたが、陳建安のストップ、サービスに対しチキータのミスを連発。夜になって振り出した雨と会場の熱気で発生した湿気も影響したか、得意の両ハンド強打も鳴りを潜める。対する陳建安は張本のミスに乗じて打点の早い連打、思い切りの良いカウンターをズバズバと決め、一気に2ゲームを連取。3ゲーム目に入っても依然、陳建安ペースで試合が進むも、張本も我慢のプレーで食い下がる。3ゲーム目は9本、4ゲーム目はマッチポイントを握られながらも12本で奪い返したがここまで。5ゲーム目は陳建安の連打を防ぎきれず、最後は8本でゲームセット。陳建安が難敵・張本を破る殊勲の勝利でホーム沖縄のファンに最高のクリスマスプレゼントをもたらした。

最後まで強打を連発した陳建安


劇的勝利に張が飛び出した


張本は最後まで苦しい試合となった

 琉球にとっては今日の試合が年内最後のゲーム。昨日はホームで岡山リベッツに0-4と苦杯を喫し、そして木下マイスター戦初白星と今日の勝利にはホッとした気持ちと格別の喜びがあるはず。今日の試合は爆発力というチームのカラーを存分に見せつけたゲームだった。

琉球メンバーはクリスマス仕様で入場


勝利を届けた外間監督兼サンタクロース

 「(木下戦初勝利は)やっとっていう感じですね。年内最後ということで、昨日0-4という負け方をしたこともあって引きずらないようにと思ってはいたけど、選手もしっかり気持ちを切り替えてくれた。そこはさすがだなと。有延は持ち味を十分に見せてくれた。スーパープレーが特長なので、それでベンチも観客も引き込まれたと思う。(陳建安と張本の試合は)やっぱり相手はチャンピオンなので、『もう勝てるだろう』というところから盛り返される。ベンチでもドキドキしていたけど、最後はやってくれて良かった。ひとつ勝てば選手の中でも自身になる。木下は水谷選手が不在だったけど、こっちも丹羽が不在でも木下相手にもイケるという気持ちが選手にも沸いてきたんじゃないかと思う」(外間監督)

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