大阪対決は日本生命に軍配が上がる。敗れた日本ペイントも健闘を見せる

2019.09.01

日本生命レッドエルフ	3–2	日本ペイントマレッツ
1勝1敗	3–2	0勝1敗

1		田志希	9-11	6-11				李皓晴	◯
		ユ・モンユ	9-11	6-11				蘇慧音	◯
2	◯	早田ひな	8-11	11-4	11-10	11-9		加藤美優
3	◯	田志希	10-11	10-11	11-10	11-5	11-6	蘇慧音
4		前田美優	9-11	11-5	9-11	7-11		サウェータブット	◯
5	◯	早田ひな	11-4					加藤美優

日本生命レッドエルフと日本ペイントマレッツという大阪のチームの戦いになった一戦は、両チームのプライドがぶつかり合い、白熱した試合になった。

先取点をあげたのはこの試合が開幕戦となるペイント。李皓晴／蘇慧音の香港ペアが抜群のコンビネーションを見せてラリー戦で負けず、日生の田志希／ユ・モンユを破った。
日生は昨日とペアを変えてきたが、いくつかのペアを試しているのだろう。この試合でも勝ち星をあげることができなかったが、ダブルスの勝敗がチームの勝敗に大きく関わってくるだけに早く固定したペアを見つけ出したいはずだ。

ダブルスは香港同士のペイントペアが勝利

日本生命は昨日とペアを変えて臨んだ。

ペアリングが定まるまでまだテストが必要だろう

Tリーグ経験者の李皓晴（背中）が蘇慧音を引っ張った

2番は早田と加藤のエース対決が早くも実現。加藤の緩急をつけた独特の攻撃に対して1ゲーム目を落とした早田だったが、2ゲーム目以降は打球の威力で大きく上回り、逆転勝ち。ラリー戦に持ち込みたい加藤に対して、早田は一撃で決まる両ハンドドライブで玉砕した。

ハイレベルな戦いになった2番。早田が攻め抜いた

緩急をつけたバックハンドで早田に迫った加藤

3番は、ダブルスで素晴らしいプレーを見せた蘇慧音が1、2ゲームを競り勝ち、完全にペースをつかんでいたが、劣勢に立たされながらも田志希は諦めない。
「自力では田志希が上回っているから、押されていてもチャンスは巡ってくると思っていた」と日生の村上監督が言うように、田志希はわずかな糸口を見つけると3ゲーム目を11−10で取り、4、5ゲームは蘇慧音をシャットアウト。ベテランの田志希が我慢のプレーで勝利をもぎ取った。

2ゲーム先取し、試合を優位に進めていた蘇慧音だったが……

我慢のプレーで試合巧者ぶりを発揮した田志希

あとがなくなったマレッツ。4番に登場したのはTリーグ初参戦のタイのサウェータブット。サウェータブットは緊張することなく、ラブオールから思い切りのいい両ハンドドライブを決める。日生の前田は1ゲームを返したが、サウェータブットの強気の攻撃は止まらず。注目の大阪ダービーはVマッチへ。

パワフルな攻撃とガッツで初出場初勝利を手にしたサウェータブット

試合を決めたかった前田だがサウェータブットの強打に屈した

サウェータブットがラストのVマッチに繋いだ

Vマッチは早田と加藤が再戦。加藤は2番の対戦でほとんど出さなかったしゃがみ込みサービスをこのVマッチでは最初のサービスから起用。しかし、早田はわずかに台から出たしゃがみ込みサービスを見逃さずにドライブでレシーブして連続得点。早田は4−3のリードから7連続ポイントで10−3とマッチポイントを手にすると、11−4で加藤を下し、長い戦いは日生が勝利。通算成績を1勝1敗とした。