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Tリーグ

地元沖縄で琉球が岡山を撃破!! 勝ち点4を奪う

琉球アスティーダ 40 岡山リベッツ
3勝2敗 1勝6敗
1 陳建安 11-7 11-10 上田仁
李平 森薗政崇
2 朱世赫 9-11 11-10 11-5 6-11 11-8 町飛鳥
3 吉村真晴 11-8 11-10 11-4 森薗政崇
4 荘智淵 11-7 11-6 10-11 11-8 吉田雅己

 
琉球アスティーダの地元沖縄で今シーズン初めての試合。迎え討つ相手は岡山リベッツ。
試合前には沖縄の伝統芸能であるエイサーを子どもたちが踊り、詰めかけた琉球サポーターも手拍子で盛り上げる。

歌と囃子に合わせて、踊りながらホームの琉球に声援をおくる子供たち
 
第1マッチのダブルス。琉球は台湾ペアではなく李平と陳建安という予想外のペア。対する岡山は不動の上田/森薗ペア。昨シーズンでは抜群の勝率を誇った上田/森薗だが、今シーズンは波に乗ることができずにここまで3勝4敗と苦しい状態だ。
試合は李平の台上フリックと陳建安の両ハンドドライブが炸裂し、琉球ペアは岡山ペアにストレート勝ち。上田/森薗はうまく噛み合うことができずちぐはぐなプレーが続いていたが、2ゲームに7−10とマッチポイントを取られてから粘り強いラリー戦で得点を重ねて10オールに追いつくが、次のポイントを取られて逆転ならず。琉球が先取点をあげる。

岡山ペアはお互いの役割が定まらず、ちぐはぐなプレーになってしまった


李平が台上フリックとフォアドライブ、陳建安が両ハンドのパワードライブで攻めて、ストレート勝ちをおさめる
 
第2マッチは朱世赫と町。町は鹿児島で行われている全日本総合団体に出場し、早朝の飛行機で沖縄に駆けつけるというハードスケジュールだったが、カットの守備範囲の広さは世界一といわれる朱世赫に対して、スピードドライブと前に落とすループドライブを織り交ぜるカット打ちで1ゲーム目を競り勝つ。
2ゲーム目は朱世赫が7−3とリードしたが、町がジワジワと追い上げて10オールに。ここでサービスを持った朱世赫は、バックサービスを短く出し、町のツッツキレシーブを回り込んでフォアドライブで攻撃して得点。辛くもこのゲームを奪った。試合の流れをつかんだ朱世赫は次のゲームを11−5で取り、このまま朱世赫が決めると思われたが、町は死んでいない。
4ゲーム目、スタートから強烈なフォアドライブを決めて町がスコアを大きく離すとそのまま一気に攻めきった。両者の意地がぶつかり合い、最終ゲームは6オールから。今度は朱世赫がスタートダッシュに成功して10−7とマッチポイント。次のポイントを落としたが、11−8で勝利。琉球が勝利に王手をかける。
 

カット打ちのうまさに定評がある町。朱世赫との激しい打ち合いは見ごたえがあった
 

百戦錬磨のベテランらしく、ピンチになっても慌てず、挽回の術を知っている朱世赫が粘り勝ち
 
ここで一気に決めたい琉球。登場したのは吉村。今シーズンから琉球の一員になった吉村は、琉球ウェアを着て沖縄で試合をするのはこれが初めて。人気選手だけあって、サポーターから大きな声援があがる。岡山はエースの森薗。ダブルスでは敗れたが、ここで勝ってチームの逆転につなげたい。
試合は気合十分の吉村が得意のバックドライブを軸にパワフルな攻撃で1、2ゲームを競り勝つと、3ゲーム目になっても勢いは止まることがなく、10−4とマッチポイント。手のつけられない吉村に最後は森薗がロビングをあげてショー的なプレーを行ったが、何本か続いた後にロビングがコートを外れてゲームセット。
この吉村の勝利で琉球は3連勝。首位も見えてきた。

俺が決める!と言わんばかりの集中したプレーで森薗を下した吉村
 

森薗は勝負所でサービスがわずかに台から出て、それを吉村に狙われてしまった

攻撃的なプレーでマハルが琉球の勝利を決めた!
 
第4マッチ、荘智淵と吉田の試合は荘智淵が2ゲームを先取し、3ゲーム目は7−10の劣勢からジュースに追いついたが、フォアドライブの引き合いから荘智淵がストレートに打ったドライブを吉田がバックハンドでなんとか当ててロビングで返球。勝負あったかと思われたが、荘智淵はまさかのオーバーミス。吉田が執念でゲームを奪ったが反撃もここまで。
気合いを入れ直した荘智淵は4ゲーム目の中盤で吉田を離し、11−8で試合を決める。この勝利により琉球は勝ち点4をゲット。連勝を3に伸ばし、翌日の木下マイスター東京に挑む。

なんとか1点を返したかった岡山だが、吉田が敗れて0−4とストレート負け

ここぞというときの1点の取り方を知っている荘智淵。頼れるベテランが勝ち点4を導き出す

地元での勝利に笑顔の選手たち
 

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