木下マイスター東京 | 3–1 | T.T彩たま |
6勝3敗 | 4勝4敗 |
1 | ◯ | フレイタス | 11-6 | 11-6 | 松平健太 | ||||
田添健汰 | 平野友樹 | ||||||||
2 | ◯ | 侯英超 | 10-11 | 11-10 | 11-10 | 11-10 | 神巧也 | ||
3 | 田添響 | 10-11 | 6-11 | 11-8 | 9-11 | ピッチフォード | ◯ | ||
4 | ◯ | フレイタス | 11-8 | 8-11 | 11-8 | 11-4 | 松平健太 | ||
5 |
昨日から続くTリーグ横浜大会第3戦は、ともに勝ち点15で男子の首位に並ぶ木下マイスター東京対T.T彩たま。
新加入のフレイタスの活躍もあり、張本、水谷、丹羽という主力が不在の中、琉球アスティーダから勝利をもぎとった昨日の木下マイスター。一方の彩たまは、岡山リベッツと大接戦を繰り広げるもビクトリーマッチの末に惜しくも敗れており、今日はなんとか連敗を避けたいところだ。
トップのダブルスは、初のペアリングながら昨日の試合で素晴らしいコンビネーションを見せた木下マイスターのフレイタス・田添健汰ペアが今日も快調なプレーを披露。
「相手に強く打たれてもミスが少なくて、全部台に入れてくれる安心感があるから、自分も思い切ってプレーができる」という田添の言葉どおり、フレイタスが攻守で田添を引っ張る。そして、シングルスだけでなくダブルスでも威力を発揮しているのがフレイタスのYGサービスで、「ここ一本で(YGサービスの)サインが出ると安心する」と田添。終始自分たちのペースで戦った木下マイスターペアが、彩たまの松平・平野ペアをストレートで下して、大事なダブルスで先制した。
柔軟なボディワークでどんなボールに対応するフレイタス(左)
2番は、昨日有延と大激戦を繰り広げた侯英超が今日も会心のプレーで会場を盛り上げる。
対する彩たまの神は、スタートからフォアで攻めていき、相手のサービスもレシーブ強打で狙っていく。変化をつけたい侯英超だが神の猛攻の前にカットで返すのが精一杯。カットでもカーブロングでも神がとにかく打って打って打ちまくり、第1ゲームを奪った。
しかし、やはり接戦に強いのは侯英超。ここぞという場面では3球目攻撃、カットからのフォアドライブを神の空いたスペースに叩き込み、あっさりと得点。第2~4ゲームも10-10に並ぶ大接戦だったが、侯英超が3ゲーム連取して勝利を決めた。
「1本勝負で勝ちきれなかったのは悔しい」と試合後にコメントした神。神も最後の最後まで粘り強く戦い、本当に素晴らしいプレーだったが、ベテランのテクニックと経験がそれを上回った。
侯英超、守っても、攻めても全部強い!
スーパーラリーを神が制して、彩たまベンチ&応援団も大興奮!
それでも最後に勝つのは、やっぱり侯英超!
木下マイスター東京が王手をかけて、3番は田添響対ピッチフォード。
序盤は、世界ランク19位の実力を見せつけたピッチフォードがリード。田添をバックに寄せつつ、フォアサイドを狙い打って、ラリー戦を制した。
このままピッチフォードが完勝かと思われたが、中盤に吹っ切れた田添がアグレッシブなプレーで流れを奪い返す。第3ゲームは徹底的にピッチフォードにフォアを振らせない作戦でゲームを奪取した。第4ゲームも6-3で田添がリードしていたが、ぶつ切りの下回転サービスからの展開で再び流れを取り戻したピッチフォードが逆転し、3-1で勝利。
敗れはしたが諦めない姿勢を見せた田添を邱建新監督も評価。「昨日はリードしている場面から、自信がなくなって敗れたが、今日は0-2から諦めずに、自信を持ってプレーして追いついた。強い選手と対戦する時は自信を持って戦うことが大切」(邱建新監督)。
ピッチフォードのドライブは異次元の切れ味
敗れたがチームの勢いをつないだ田添響(左)、ベンチでも仲間を鼓舞した
4番は、昨日単複2得点を叩き出した新メンバーのフレイタスが松平を攻略。クロスへの強打は松平のブロック&カウンターにつかまるので、しっかりとコースをついて両ハンドドライブで攻めきった。そして、この試合でも鍵になったのはYGサービス。強烈な回転のためテクニシャンの松平をもってしても小さくストップすることはできず、あまくなったレシーブを3球目で攻める戦術で得点を重ねた。最後まで調子を崩すことなく、自分のプレーを貫いて、3-1で勝利。自身は、Tリーグ初参戦から無傷の4連勝。そしてチームを連勝に導いた。
フレイタス自慢のぶつ切りYGサービス。ボールの後方をとらえるので回転もわかりづらい
ケンタは1ゲームを奪ったが敗れる
「前回、張本と水谷がいたのに彩たまに負けていたから、今日は二人がいなくて勝てたことはうれしい。Tリーグのルールだとやはりダブルスが大切でそこを勝てたのが大きい。フレイタスと田添のペアは、二人とも攻撃がうまく、二人で攻められるのが強み。片方が攻撃で、片方がブロックのペアリングだと勝つのは難しい」と邱建新監督。
一方、T.T彩たまの坂本監督も「改めてダブルスの大切さを痛感しました。シングルスで3点取るのは難しい」と、トップのダブルスで勝てなかったことを悔やんだ。
これで木下マイスター東京は6勝3敗で単独首位に浮上。張本、水谷、丹羽を擁しながら、侯英超、フレイタスという強力な海外の助っ人が脇を固める布陣はまさに難攻不落。他チームにとって、木下マイスターから3点を奪うのは至難の業と言うしかない。
このメンバーでも優勝を狙えるほどの層の厚さ!
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