木下アビエル神奈川 | 3–2 | 日本ペイントマレッツ |
7勝4敗 | 4勝8敗 |
1 | ◯ | 長崎美柚 | 11-4 | 11-6 | サウェータブット | ||||
木原美悠 | 出雲美空 | ||||||||
2 | 杜凱栞 | 8-11 | 5-11 | 11-9 | 4-11 | 加藤美優 | ◯ | ||
3 | ◯ | 石川佳純 | 11-6 | 11-7 | 11-7 | 李皓晴 | |||
4 | 浜本由惟 | 9-11 | 4-11 | 7-11 | サウェータブット | ◯ | |||
5 | ◯ | 木原美悠 | 13-11 | 加藤美優 |
観客1623人を集めた木下アビエル神奈川対日本ペイントマレッツ。
トップはワールドツアー・グランドファイナルで優勝したKA神奈川(木下アビエル)の長崎と木原。対するニッペM(日本ペイント)はサウェータブットと出雲のペア。グランドファイナルチャンピオンのKA神奈川ペアの安定感は抜群。一度も相手にリードを許さず、11-4、11-6のストレートで勝利した。
2番はKA神奈川の杜凱栞(ド・ホイカン)対ニッペMの加藤美優。杜は世界15位、加藤は同23位。1ゲーム目、杜が6-4とリードするもそこから加藤が5本連取して、9-6と逆転。10-8から杜のバックドライブがネットミスして、11-8で加藤がゲームを先取。
2ゲーム目、加藤のカウンターとブロックが決まり、6-2とリード。そのまま1b1-5と加藤がゲーム連取。
3ゲーム目、5-2、8-4と杜がリードを奪うも、加藤は粘り、8-8と並ぶ。しかし、10-9から杜がバックハンドを決め、11-9とゲームを奪い返した。加藤は勝ち急ぎの感があった。
4ゲーム目、出足から加藤はチキータと逆チキータをうまく使い、先攻。ラリーでのミスもなく、5-0とリード。10-4からフォアドライブで最後を決め、11-4で取り、見事勝利。
3番は五輪代表を決めた石川(KA神奈川)対李皓晴(ニッペM・香港)。石川は台上での積極攻撃とラリーになってからのカウンター攻撃を随所で決め、ストレートで李を下した。精神的にも五輪代表が決まり、余裕さえ感じる戦いぶりだった。
石川のコメント。「9月以来のTリーグですね。勝てて良かった。今までのようなプレッシャーもなく、何回か良いプレーもあった。グランドファイナルのあと、仙台でのトップ12までは練習をしていなくて、それが終わってからはこの試合に向けて毎日練習してました。Tリーグのファイナルは目標でもあるし、年末にたくさんのお客さんに自分のプレーを見てほしかった」
4番はKA神奈川は浜本、ニッペMはサウェータブット(タイ)。Tリーグに参戦してからのサウェータブットの成長は著しい。浜本のドライブを時にカウンターで攻め、鋭い先制攻撃も冴え、ストレートで下した。試合はビクトリーマッチにもつれこんだ。
ビクトリーマッチはKA神奈川がなんと木原。エースの石川ではなく、速攻中学生の起用だ。一方のニッペMは2番で杜を下した加藤。
11本の1ゲーム勝負。出足で木原が2-0とリードするも、加藤がすぐに2-2に追いつく。3-3、5-3と木原がリードしたところで加藤はタイムアウト。次を木原のバック強打が決まり、6-3。お互いが狙いすぎて攻撃ミスを重ね、木原7-6のリード。そして木原の打ちミスで8-8の同点。次を木原のバックが加藤のフォアを突き、9-8。9-9から加藤のしゃがみ込みサービスがエースとなり加藤が10-9でマッチポイントを奪う。次を加藤のバックがミスとなり、10-10。加藤のバックドライブを木原がカウンターミスで11-10。加藤のツッツキのミスで11-11。
木原のフォアドライブが決まり、12-11。最後はバック対バックで木原が打ち勝ち、13-11で木原がKA神奈川に勝利をもたらした。木原はこれでビクトリーマッチ3連勝。
「1番ではいつもの自分たちのプレーができてよかったけど、ビクトリーマッチは直前に出ることを聞いて、心の準備ができてなくて、すごく緊張しました。9-10でリードされたけど、思い切って向かっていくだけでした」(木原)。
KA神奈川の劉監督は「今日の試合は苦しかった。チームの力で最後は勝つことができた。これからも頑張ってファイナルに進みたい」とコメント。
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