T.T彩たま | 1–3 | 木下マイスター東京 |
10勝10敗 | 14勝6敗 |
1 | 黄鎮廷 | 6-11 | 4-11 | 丹羽孝希 | ◯ | ||||
神巧也 | 田添健汰 | ||||||||
2 | 松平健太 | 9-11 | 11-2 | 11-6 | 9-11 | 8-11 | 水谷隼 | ◯ | |
3 | ピッチフォード | 10-11 | 10-11 | 8-11 | 丹羽孝希 | ◯ | |||
4 | ◯ | 神巧也 | 11-5 | 11-8 | 11-2 | 侯英超 | |||
Tリーグセカンドシーズン、男子は残すところ2試合となり、3月14日のプレーオフファイナル進出に向けて木下マイスター東京、T.T彩たま、琉球アスティーダの3チームが僅差の戦いを演じている。
まずは2月15日の試合前の時点での3チームの状況を整理しよう。首位の木下マイスターは、15日の13時から岡山市で行われる岡山リベッツ(4位)対琉球(3位)の試合で、岡山が勝った時点でファイナル進出が確定する。琉球が岡山に勝った場合でも木下は15日の彩たま戦で1点を奪えばファイナルに進出できるので、木下はかなり優位だと言える。
2位の彩たまと3位の琉球の点差はわずか1点だ。琉球が木下に負けた場合は、彩たまが木下に勝てばファイナル進出になり、琉球が勝っても彩たまが木下に勝てばファイナル進出が決まる。両チームとも負けた場合は、16日に彩たまのホーム久喜市でのラストマッチ、直接対決で勝ったほうがファイナル進出となる。彩たまと琉球の2位争いは最後までわからないと言っていいだろう。
そんな状況でスタートした彩たま対木下の一戦。久喜市で開催された彩たまのホームマッチはチケットが前売りの段階でソールドアウト。会場にには彩たまサポーターだけではなく、木下のサポーターも大勢詰めかけた。
第1マッチ、彩たまはここまで3勝をあげている黄鎮廷/神のダブルス。対する木下は丹羽/田添健汰ペア。1ゲーム目、彩たまは4−0といきなりリードを奪うが、丹羽のチキータレシーブを黄鎮廷が2本続けて裏面でミス。流れが一気に変わると木下ペアが9−5と引き離し、11−6で1ゲーム目を取った。ダブルスのスペシャリストと言われている黄鎮廷にエンジンがかからない。
2ゲーム目は田添がストップレシーブで相手の攻撃を封じると、丹羽の両ハンドが冴えて11−4と一方的な展開でゲームセット。黄鎮廷は何をやっても入らず、彩たまペアは勢いに乗れなかった。
コンビネーションの良さが光った丹羽(左)と田添健汰
先取点がほしかった彩たまだったが…
第2マッチは松平対水谷。彩たまはここでなんとしても勝っておきたいところ。試合はお互いに柔らかいタッチの台上プレーでチャンスを作ってドライブで攻めるという展開。1ゲーム目は松平がチャンスボールを3度ミスして落としながらもスコアは僅差。松平の調子は悪くない。一方の水谷は、全日本選手権大会後のTリーグで日本選手に4連敗と不調が続いている。
2ゲーム目は松平がサービスとレシーブで先手を奪うと11−2で快勝。勢いは止まらずに3ゲーム目も奪い、流れは松平に。水谷はYGサービスを多用し始めて松平の完璧なストップレシーブを崩しにかかる。台上で互角になり、ラリー戦でも攻める松平、しのぐ水谷と好ラリーが続出。会場がヒートアップする。
4ゲーム目、水谷は10−6リードから松平の強気のプレー10−9となったが、最後は激しい打ち合いから松平の強ドライブを回り込んでシュートドライブでカウンター。最終ゲームに持ち込む。
6オールからの最終ゲーム、水谷が2連続得点で8−6にしたが松平が2点返して8−8。だが、ラリー戦で得点できるようになっていた水谷が3連続得点でハイレベルな試合を決めた。
台上から両ハンドで攻め続けた松平
前陣、中陣と水谷らしいプレー領域で競り勝つ
あとがなくなった彩たま。第3試合はピッチフォード対丹羽。この時点で岡山で行われていた試合の決着がついていて、岡山が琉球を下していた。そのため木下のファイナル進出は決まった。丹羽がそのことを知っていたかはわからないが、ダブルスに続いてシングルスでも丹羽のプレーが冴える。
1、2ゲームとも点差が大きく離れない展開で進んだが、10−9リードで丹羽が質の高いボールを送り、ピッチフォードがミス。3ゲーム目も丹羽のペースのまま進み、丹羽が天敵のピッチフォードをストレートで下し、チームの勝利も決めた。
集中していた丹羽はピッチフォードに快勝
ピッチフォードは大事なポイントでミスが続き、ややナーバスになっていた
0−3で木下に敗れた彩たま。第4試合は神と侯英超。彩たまH木下に敗れたことでファイナル進出は明日の琉球との直接対決になった。そのため神は明日に控えてカットの侯英超には無理せずに温存したプレーをするのではないかと思っていたが、神はそんなことをする男ではないかった。
神は1ゲーム目からフルスイングのドライブで侯英超のカットを攻めまくり、付け入る隙を与えなかった。ブチ抜きのカット打ちで侯英超を圧倒し、彩たまが最後に1点を奪った。
神が意地の1点を奪う。チームの火を消さなかった
先にファイナル進出を決めた木下。残り1つの枠はセカンドシーズン最終試合、明日の彩たまと琉球の勝者になる。両チームとも死にものぐるいで戦うことは間違いない。Tリーグオフィシャルサイトを見ると15日22時の時点でチケットはまだ若干あるようだ。世紀の一戦をぜひ会場で見てもらいたい。
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