卓球王国 2024年12月20日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
大会報道

【新潟全中】女子個人戦は髙橋青葉(星槎)が初優勝。パンチ力のあるドライブ速攻が光る

全中(第55回全国中学校卓球大会)最終日午後には個人戦の準々決勝~決勝が行われ、女子は混戦模様となったが、髙橋青葉(星槎/上写真)が思い切りの良いフォア強打を武器に初優勝を遂げた。

前日の4回戦では新谷(四天王寺)に2ゲームを先取されながらも逆転勝ちを収めた髙橋。準々決勝ではラリー巧者の香川に、準決勝では威力あるドライブが武器の伊藤に勝利(どちらも貝塚二)。

決勝では、バック表の異質速攻型・渡会(四天王寺)と対決。ラリー戦で非常に安定感のある渡会が出足でリードを奪ったが、髙橋が追い上げて逆転。2ゲーム目は渡会が奪ったが、3ゲーム目からは髙橋のプレーが冴え渡り、一気に勝利を手繰り寄せた。

変化サービスからのフォア強打が武器の髙橋。小柄ながら左右に振られてもよく反応し、カウンターやカウンター気味のブロックでラリーにも強い。ループとスマッシュの使い分けも巧みで、特にコースを読んでのフォアストレートへの強打は決定力が高く、次々と得点を重ねた。正統派のドライブ型や異質速攻型が多く上位に進んだ中でも、髙橋が見せたドライブ速攻は特徴的かつ魅力のあるものだった。今後のさらなる成長が楽しみな選手だ。

女子個人戦準々決勝
髙橋青葉(星槎) 3-0 香川さくら子 (貝塚二)
伊藤友杏(貝塚二) 32 金田優陽(入谷南)
佐藤希未(貝塚二) 32 井上 真夕(四天王寺)
渡会宥(四天王寺) 30 面手 一花(山陽学園)

女子個人戦準決勝
髙橋青葉(星槎) -9,9,9,7 伊藤友杏(貝塚二)
渡会宥(四天王寺) 9,7,-12,11 佐藤希未(貝塚二)

女子個人戦決勝
髙橋青葉(星槎) 11,-8,6,6 渡会宥(四天王寺)

 

両ハンドのバランスの良い異質速攻型である渡会。練習量を感じさせる、精度の高い両ハンド攻撃を見せた

バックドライブにセンスを感じさせる佐藤だが、随所でフォアの回り込みを見せるなど、攻撃的プレーを貫いた

パワフルなフォアドライブが光った伊藤だが、髙橋の早い攻めに及ばず

関連する記事