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中国リポート

昨年引退した方博と閻安、北京市内に卓球場をオープン

4月6日、昨年国家男子チームを引退した方博(15年世界選手権2位)と閻安(13年世界選手権ベスト8)が共同で出資した卓球場、『全世爆卓球クラブ』が北京市豊台区にオープンした。
元国家女子チームで、「美女球員(美人選手)」と名を馳せた車暁㬢もコーチ陣に加わり、優秀な若手選手の育成を目指すという『全世爆卓球クラブ』。方博は「国家チームを離れても、チームの発展のために貢献したいし、それを行動で証明したい」とコメントした。

「ぼくらのクラブから世界チャンピオンが育ってほしいし、それをチームメイトにも見てもらいたいんだ。ぼくの成績は目立ったものではなかったけど、育てた選手たちが優秀ならそれで満足だよ」(方博)

国家チーム時代から大の仲良しだったという方博と閻安。昨年10月に国家チームを引退した後、ふたりでどのような事業を立ち上げるか、相談を始めたという。閻安は「方博とは『兄弟愛』のような信頼関係がある。クラブがうまくいく自信はある」と語っている。中国卓球協会の劉国梁会長や、国家チームのチームメイトからはお祝いのビデオレターが寄せられた。

方博は30歳、閻安は29歳。馬龍や許シンよりも年下で、海外リーグでプレーすればどの国に行っても勝率は1・2位を争うはずだ。しかし、全中国運動会のフロアの片隅や、世界選手権の会場近くのレストランで、敗戦に打ちひしがれ、悄然とした彼らの様子を見てきた。

ヨーロッパでは30代になってもプレーを続けるのが普通だが、中国代表としてのプレッシャーと挫折感は、それを許さないほど大きいものなのだろう。友情で結ばれたふたりの第二の人生、幸多かれと祈りたい。

卓球場のオープニングセレモニーに登場した方博(中央)と閻安(左端)

7年前の世界銀メダリスト、まだまだ打てそうな感じの方博

青年実業家というより、まだ学生という感じのふたり

●写真提供:『ピンパン世界』

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