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Tリーグ

伊藤美誠が日本生命レッドエルフからTリーグ参戦

 伊藤美誠(スターツ)が「日本生命レッドエルフ」に加入し、ノジマTリーグ(2022-2023シーズン)に参戦することが発表された。

 伊藤の背番号は「99」で、ユニフォームに記載される名前の表記は「MIMA」。ユニフォームの胸にはスターツの、背中には日本生命のロゴが入る。以下、7月26日にリモートで行われた記者発表会でのコメント。

●伊藤美誠コメント

 東京五輪の前は、海外の試合に出て世界ランキングを上げるためにTリーグ参戦を見送っていたが、パリ五輪選考のためにはTリーグに出場しないと難しい。村上監督から直接お話をいただき、熱意が伝わってきた。そしてパリに出場して優勝するという目標をおいたことで、Tリーグに参戦しようと決めた。

 海外の試合もあるのでTリーグに出られる時も出られない時もあると思うが、海外でも国内でも1位を取り、パリ五輪に出場できるように、体調を整えながらしっかり成長できるように頑張りたい。

 Tリーグ参戦を決めた時、村上監督と早田選手の存在は大きかった。出るなら日本生命から出たいという気持ちがあった。早田選手とダブルスを組むかは、対戦相手によっても決まる戦略になるので、そこはお楽しみに(笑)。

 目標は、日本生命5連覇を皆と一緒にとりたい。そのために、私が出る試合で勝つのが目標。もっと皆さんに試合を観てほしい。私が勝つことで変わっていくと思うので、皆さんが目の前で観てくれることを楽しみにしている。

 パリ五輪に向けて今は良い状態で、気持ちもリラックスして卓球ができている。海外では自分のやりたいことができているので、国内でも海外と同じように、「練習したから大丈夫」という状態にもっていきたい。

 

●村上恭和監督コメント

 日本卓球界にとって(伊藤の)Tリーグ出場の影響はすごく大きい。国際試合と調整しながらなるべく出場してもらい、日本卓球界の強化と普及のために美誠と一緒に頑張っていきたい。

 (伊藤については)五輪や世界団体などで誰もが緊張する中で戦い、心臓の強さがあると感じている。

 (連覇について)昨年2位の日本ペイントマレッツと4位の木下アビエル神奈川が補強して、5連覇は難しいと考えていたが、美誠が入って少し安心している。

 (参戦によるチームの変化について)一緒に戦うことで、(伊藤の)クレバーな戦いぶり、戦術を選手が勉強できる。また早田の負担が減り、よりリラックスして良い試合ができるだろう。

左からスターツコーポレーション株式会社 村石久二代表取締役会長、伊藤、日本生命保険相互会社 筒井義信代表取締役会長、日本生命レッドエルフ 村上恭和総監督(写真提供:スターツ)

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