昨シーズンに参戦した九州アスティーダと今シーズンから新規加入した京都カグヤライズとの一戦は、トップのダブルスから3番までの3試合がゲームオールという競り合いになったが、最後は九州のエース、加藤が京都の成本をピシャリと抑え、九州が開幕戦を白星でスタートさせた。試合の結果は下記の通り。
【2022-2023Tリーグ・女子開幕戦】
〈九州アスティーダ 3―1 京都カグヤライズ〉
○塩見真希/出澤杏佳 10、―10、10 シャン・シャオナ/フェン・ユーウェン
牛嶋星羅 ―4、4、8、―10、―7 ドゥ・ホイカン○
○野村萌 ―8、―10、9、10、10 ウェイ・ウェイセン
○加藤美優 10、7、8 成本綾海
九州は昨シーズンとメンバーが大幅に変わり「若手が多い、新しいチーム」と川面監督が言うように、日本リーグでプレーする選手を中心にフレッシュなメンバー。対する京都は中国、香港、台湾、ドイツ(中国帰化選手)が在籍する国際色豊かな布陣。
トップのダブルスは塩見/出澤というシェークフォア表のペアと、ペン表のシャン・シャオナと左ドライブのフェン・ユーウェンが対決。両ペアが一歩も譲らない展開になったが、最後まで両ハンドを打ち続けた九州ペアが勝利。
先取点をあげた塩見(右)/出澤
シャン(右)/フェン
2番は九州がカットの牛嶋、京都は世界で活躍するドゥ・ホイカン(香港)。牛嶋はバック表のブツ切りカットとツッツキで2―1とゲームをリードしたが、最後まで食らいついたドゥが逆転勝ち。ドライブ対カットの好ラリーに会場の観客が沸き、両者に大きな拍手をおくった。
苦しみながらも勝ち星を上げたドゥ
5分間のブレイク後に再開された3番は九州が野村、京都がウェイ・ウェイセン(中国)。ウェイは上海出身の両面裏のドライブ選手で、中国代表として目立った成績は上げていないが過去にワールドツアーにも選ばれた実力者だ。試合はウェイが重いバックドライブで2ゲームを先取したが、ウェイのドライブに徐々に慣れてきた野村が3ゲーム目を競り勝つと、4、5ゲーム目をジュースで制して金星を上げた。野村はアップダウンサービスが利き、ジュースになっても早い打球点でスマッシュを打つなど終始強気のプレーが光った。
Tリーグ初出場で初勝利の野村
中国から参戦したウェイ
4番に登場した九州のエース加藤は、左異質攻撃型の成本と完璧に攻略。成本のしゃがみ込みサービスには回転をしっかりと見てツッツキとドライブでレシーブし、相手に軽打させてそれを上から両ハンドで狙った。加藤がストレートで成本を破り、九州が勝利を決めた。
最後は加藤はがぴしゃりと締めた
「1ゲーム目は少し緊張しましたが、観客のみなさんの声援で良いプレーができました。大勢の方に会場に来ていただいてうれしいです。ライブ配信で見られていた方々にもお礼を言いたいですが、たまにはここ(会場)にも来てくださいね!」と加藤は勝利後にコメントした。
勝利の笑顔。九州アスティーダ
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