ドイツ・ブンデスリーガのザールブリュッケンでプレーする神巧也(ファースト)が、30歳の誕生日を迎えた本日3月2日に、ドイツの卓球メーカーであるティバー(TIBHAR)との契約を発表。
新たなチャレンジについて、ドイツに滞在する神巧也に話を聞いた。
●本日、3月2日にティバーとの契約を発表しました。契約メーカーが変わったことについての経緯を教えていただけますか。
神巧也 高校2年生からヤサカさんに契約をしていただき、それから14年間という長い間ヤサカさんの用具を使用していました。契約は終了することになりましたが、ヤサカさんには用具などのサポートだけではなく、強化についても大変お世話になりました。高校生の時に初めてスウェーデン遠征に連れて行っていただき、大学生では北京合宿や中国の甲Aリーグに参戦させていただくなど、たくさんの支援をしていただきました。
会社員を辞めてプロになることを伝えた時に「神君が頑張るならば、手厚くバックアップするよ」と背中を押していただきました。ヤサカがなければ今の自分はないと感謝しています。本当にありがとうございました。
ティバーとの契約については、G.C.(フォースター/ティバーアジア地区ゼネラルマネージャー)が日本に来たこともあり、ヤサカさんとの契約更新のタイミングでティバーから正式なオファーをしていただきました。
契約更新日のぎりぎりまで考えた末に、ティバーとの契約を決めました。1番の理由はG.C.を始めとしてティバーの熱量というか情熱がぼくの心に響いたことです。「ティバーにとって神の存在が必要で、ともに成長していきたい」という言葉をいただきました。
昨年からドイツに行ったことでよりわかったのですが、ヨーロッパではティバーはとても強いブランドで、ぼくがプレーしているザールブリュッケンという町に本社があり、チームメイトにもヨルジッチ(スロベニア)、ニュイティンク(ベルギー)らティバー契約選手が多く、彼らも用具について満足しているのがわかっていたので、ティバーの用具についての不安はまったくなかったです。
●現在の使用用具を教えてください。
神 ラケットは『フォーティノ プロDCインサイド』で、ラバーはフォアが『エボリューション MX-D』、バックが『ハイブリッド K3』です。
この用具で2月21日のブンデスリーガのデュッセルドルフ戦でチウ・ダン(ドイツ)に勝つことができました。ラケットはずっと木材のみを使っていて、カーボンなどの素材ラケットは自分には合わなかったのですが、『フォーティノ プロDCインサイド』は木材に近い打球感で弾みがあり、自分が求めていた性能があると感じています。まだ契約したばかりなので、これからほかの用具も試してみようと思っています。
ヨルジッチには「『フォーティノ』もいいラケットだけど、俺の名前の『ヨルジッチ』ラケットもあるから、神が使って日本で広めてほしい」と言われました(笑)
●応援しているファンの方に向けてメッセージをお願いします。
神 契約発表の3月2日はぼくの誕生日で、30歳になりました。30代という新たなステージに入るタイミングということで、心機一転さらに頑張りたいという思いがあります。ぼくはまだまだ現役をやりたいと思っていますし、気持ちもまだ若いと思っています。ティバーはとても歴史のあるブランドですが、日本ではまだフレッシュなブランドなので、一緒に成長していくという気持ちで、30代の卓球人生をスタートします。
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