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Tリーグ

いよいよTリーグプレーオフ。開幕を前にTリーガーが会見

いよいよTリーグのプレーオフが幕を開ける。明日22日の女子プレーオフセミファイナルを前に、会場の東京・代々木第二体育館でファイナル出場チームの選手たちによる記者会見が行われた。

明日のTリーグプレーオフファイナルへ向け、抱負を語った各チームの選手たち

女子セミファイナルを戦うトップおとめピンポンズ名古屋からは安藤みなみ、日本生命レッドエルフからは森さくらが出席した。

レギュラーシーズンで全試合に出場した安藤は、「今年から専用の練習場ができて、一緒に練習を重ねてチームワークも高まってきた。合宿で対策練習を中心にやってきて、良い意味でリラックスして調整できています」と充実感をにじませるコメント。森は5連覇という偉業への挑戦を前に、「レギュラーシーズンで最後まであきらめなかったのでここ(会見の場)にいられている。5連覇はあまり意識せず、一戦一戦、一球一球積み重ねていきたい」と語った。

初のプレーオフ進出を果たしたトップおとめピンポンズ名古屋の安藤(中央)、秘めた闘志を語った

名古屋と日本生命の勝者は、26日のファイナルで木下アビエル神奈川と相まみえる。木下アビエルからは昨季まで日本生命に所属し、4連覇の主力メンバーだった平野美宇が出席。「チームに強い選手が揃っているので、それに刺激されて切磋琢磨したことで私も成長できた。念願の優勝を達成できるよう、チーム一丸となって頑張りたい」と抱負を語った。

なお、プレーオフではレギュラーシーズンの勝点差に応じて、下位のチームが試合開始の1時間前にオーダーを公表する特別ルールが採用されている。木下と勝点「10」の差がある名古屋が勝ち上がった場合、トップのダブルスとシングルス1番、勝点「13」の差がある日本生命はトップのダブルスとシングルス1・2番を事前に公表することになるが、それが試合にどう影響するか。

明日のトップおとめピンポンズ名古屋と日本生命レッドエルフのベンチ入りメンバーは下記のとおり。名古屋は少数精鋭の4名での戦い。レギュラーシーズンの終盤で抜群の勝負強さを見せた鄭怡静(チャイニーズタイペイ)や、ハン・イン(ドイツ)が不在だが、ベストペアの鈴木李茄/南波侑里香を中心にファイナル進出を狙う。

●トップおとめピンポンズ名古屋
鈴木李茄
安藤みなみ
南波侑里香
小塩遙菜

●日本生命レッドエルフ
森さくら
笹尾明日香
麻生麗名
赤江夏星
早田ひな
伊藤美誠

■プレーオフファイナルのテレビ中継の予定はこちら
https://tleague.jp/news/detail.php?id=2513

2022-2023シーズンの女子ベストペア賞を受賞した名古屋の鈴木李茄(中央右)/南波侑里香(同左)

男子は23日のプレーオフファイナルで、終盤までデッドヒートを繰り広げた木下マイスター東京(1位)と琉球アスティーダ(2位)が激突する。木下マイスターからは単複で大活躍した篠塚大登、琉球からは張本智和が出席。対戦したい選手を尋ねられ、篠塚が「個人的には張本選手とやりたいです」とコメントするひと幕も。

同い年の張本智和(右)と篠塚大登、プレーオフファイナルでの対戦はあるか?

張本はインド、シンガポールとWTT2大会を転戦し、昨日帰国してすぐの会見。「WTTでのプレーには納得していないし、最後の(シンガポールでの)シングルスでは悔しい負け方もした。その後でいかに調整して立て直すかが大事。切り替えてファイナルでは優勝だけ目指して頑張りたい」と語った。

また、レギュラーシーズンの各賞の表彰も行われ、女子MVPの芝田沙季(日本ペイントマレッツ)も出場。会見の直前にはWBC(ワールドベースボールクラシック)準決勝の日本対メキシコ戦が行われ、日本の逆転サヨナラ勝ちに会見場が沸く場面もあったが、芝田は「WBCが今盛り上がっていますけど、Tリーグもいつかは同じくらい日本中が盛り上がるようになればいいと思います」と語り、大きな拍手が送られた。その意気や良し。久々の代々木第二体育館での試合、ぜひファンの皆さんにも足を運んでもらいたい。

レギュラーシーズン女子MVPの芝田は堂々のコメント。男子MVPのハオ帥(岡山リベッツ)は欠席したものの、「コーチになることが多い39歳という年齢で、世界最高峰のリーグで栄誉ある賞をいただけたのは光栄なこと」とコメントを寄せた

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