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【PICK UP】ニッタク/ラージボールラバー『ロイヤルプリンス』

<卓球王国2023年1月号より>

ニッタクの新作がついに登場。

王子様のエスコートで、ラージも負け知らず?

 

 「ラージのニッタク」から、久々の新作の登場。ラージ愛好家なら素通りできないニュースだろう。 20229月に発売された、その名も『ロイヤルプリンス』だ。

 「ロイヤル」シリーズの第1号ラバーとして2011年に発売された『ロイヤルラージ』は、スピンとスピードを兼ね備えた上級者向けのバランスタイプ。その後、スピンの『ジュエルラージ』(2013年発売)、スピードの『ハヤテ44』(2017年発売)とユーザーのニーズに応えるラインナップが形成されていったが、ラージボールの市場も次第にヒートアップ。各メーカーから新作ラバーが投入される中、『ロイヤルラージ』の系譜を次ぐスタンダードかつ上級者仕様のラバーを、満を持して発売したというわけだ。

 前作の『ロイヤルラージ』からどこが進化したのか、ニッタク企画開発部部長の松井潤一さんに聞いてみた。

 「粒形状は『ロイヤルラージ』と同じものですが、シートの製法が進化しています。コシがあって軟らかく、戻りが早い粒がボールをつかんで打ち出します。スポンジもよりテンション効果が高いものを採用し、シートで打ち負けずにスポンジでボールを飛ばす設計ですね」(松井さん)

 松井さんによれば、発売前の契約選手やコーチのテストでは「非常にスピードが出る」「飛距離が出る」という感想がもっとも多かったという。「より硬式に近い打ち方で入るので、硬式とラージを両方やる人、硬式からラージに移行する人にも薦めやすい」という声も多かった。

 「選手によっては、スポンジが軟らかい『ロイヤルラージ』のほうが扱いやすいという声もありますので、プレースタイルに合わせて選んでほしいですね」(松井さん)

 ラージの競技志向が強まるのと歩みを同じくして、進化していくラージ用ラバーの世界。もはや「すべって落ちない」ラバーではなく、「ボールをつかんで打ち負けない」ラバーの時代だ。頼りがいのある王子様(プリンス)のエスコートで、次のラージ大会では自己新記録を狙ってみては?

 

『ロイヤルラージ』よりもスポンジ硬度が2.5度硬くなり、スピードと飛距離を生み出す

 

ニッタク

ロイヤルプリンス

ラージボール用表ソフトラバー

●¥7,150(税込) 厚さ:MAX・特厚・厚

日本卓球㈱ お客様相談室:0120820911

 https://www.nittaku.com/

 

photo >> Yoshinori Eto

text >> Taro Yanagisawa