岡山リベッツ | 2-3 | 琉球アスティーダ |
2勝7敗 | 5勝3敗 |
1 | ◯ | 森薗政崇 | 11-8 | 11-7 | 陳建安 | ||||
町飛鳥 | 李平 | ||||||||
2 | ◯ | 趙大成 | 11-8 | 11-10 | 11-6 | 有延大夢 | |||
3 | 森薗政崇 | 11-6 | 10-11 | 6-11 | 10-11 | 荘智淵 | ◯ | ||
4 | 吉村和弘 | 7-11 | 11-7 | 9-11 | 7-11 | 李平 | ◯ | ||
5 | 趙大成 | 5-11 | 荘智淵 | ◯ |
ホームでの連勝を目指す岡山リベッツと、昨日横浜で木下マイスター東京と激闘を演じた琉球アスティーダとの戦い。琉球は試合後に横浜から岡山に移動した。
岡山は昨日と同じメンバーで臨み、オーダーはT.T彩たま戦から吉村と趙大成を入れ替えた。対する琉球は出場人数ぎりぎりの4人という布陣。そのうち2人はベテランで38歳の荘智淵(チャイニーズタイペイ)と33歳の李平(中国)。だが、このベテラン2人が大活躍を見せた。
トップのダブルスは昨日Tリーグ初ペアで勝利した森薗/町と琉球の不動ペアになった陳建安/李平。岡山ペアは昨日のよりもさらにコンビネーションが良くなり、サービス、レシーブ、ラリー戦で琉球ペアと圧倒。要所で町が好プレーを見せるなど、ダブルスの強い岡山が蘇ってきた。
新しいペアでダブルスに強い岡山が復活するか!
琉球ペアはラリー戦が歯が立たなかった
第2マッチは昨日シンデレラボーイとなった趙大成(韓国)と木下戦でカットの侯英超と2試合し、合計6ゲームを行った有延。試合前の練習で右肩を気にするしぐさを見せていた有延は、「昨日のカット打ちで肩が上がらなくなっている」とポツリ。試合では趙大成が得意の変化サービスから攻撃を仕掛け続けたが、この試合ではバックドライブでの得点も目立った。有延はドライブやブロックにミスが目立ち、趙大成がストレート勝ちを収め、岡山が勝利に王手をかけた。
この試合ではバックハンドが冴えた趙大成
前日の代償か有延らしい豪快なプレーが影を潜めた
ダブルス、趙大成の快進撃に会場は大興奮。押せ押せムードのまま第3マッチに突入した。
岡山はエースの森薗、琉球は百戦錬磨のベテラン・荘智淵。1ゲーム目は森薗のサービスが効き、フォアドライブの連打も決まって森薗が先取。流れは完全に岡山だ。
2ゲーム目は9ー9から森薗が1点取って10ー9にしたが、荘智淵が2連続得点でこのゲームを奪うと、3ゲーム目は早い打球点をとらえたバックドライブが決まりだし、荘智淵が2ー1とゲームを逆転。そして、4ゲーム目は7ー10のビハインドから再び10オールに追いつくと、次の1点を奪った。38歳、荘智淵の執念のプレーがチームに火をつける。
荘智淵はバックハンドで森薗のフォア側をついた
エース森薗で決めておきたかった岡山
第4マッチは、吉村と李平。これまでダブルスにしか出場していなかった李平をシングルスで起用するオーダーは意表を突かれた。李平はこれがTリーグで初めてのシングルスの試合だ。
その李平が見事なプレーを見せる。李平は、前陣でスピーディーな両ハンド攻撃で畳みかける今風のプレーではないが、サービスの長短に狂いがなく、レシーブは攻撃力は低いが極端にミスが少ない。なによりすごいのは打たれた時のブロック力。吉村の威力のあるバックドライブを連続で止めてミスを誘うプレーと、時折放つフォアのカウンタードライブで得点するなど、試合巧者ぶりを発揮。
吉村は、オールドタイプのプレーをする李平にタイミングが合わず本来のプレーが出せずにいたが、大声援を背中に受けて最後まで諦めずにプレーしたが、わずかに及ばす。勝負の行方はV(ヴィクトリー)マッチに託された。
李平は回転をかけたブロックで吉村を翻弄
静かな男が勝利の瞬間は気合いのガッツポーズを見せた
Vマッチは昨日勝利している趙大成と森薗との打ち合いを制した荘智淵。競り合いが予想されたが、荘智淵がスタートダッシュに成功して5ー0とリードすると、9ー1、10ー2と一方的な展開に。「試合前にいろいろなことを考えすぎてしまって、いざ試合になって大きくリードされてしまって頭の中が真っ白になってしまった」と趙大成。11ー5で荘智淵が勝ち、琉球が崖っぷちから大逆転劇を見せた。
敗れたとはいえ、17歳ながら昨日、今日と3勝1敗の成績をあげた趙大成は、今シーズンの岡山にとって欠かせない存在になったことは間違いない。
Vマッチは荘智淵が一気に攻め込んで呆気ない幕切れとなった
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