3月5〜10日にかけて、東京・東京体育館で開催された東京選手権。大会のクライマックス・男女シングルスで優勝者が決定した。
【男子シングルス】
優勝:宮川昌大(明治大/東京)
準優勝:飯村悠太(明治大/東京)
3位:谷垣佑真(愛知工業大/愛知)、渡辺裕介(協和キリン㈱/東京)
男子シングルスは、「最後に明治大に貢献したかった」という強い気持ちで今大会に臨んだ明治大4年の宮川が、7回戦で松平、準決勝で渡辺(ともに協和キリン㈱)にそれぞれフルゲームで勝利し、決勝では野田学園・明治大の後輩である飯村をゲームカウント4-2で退けて優勝。学生最後の大会を勝利で締めくくった。
「今年から社会人になって今以上に苦しいことがあると思うけど、それを乗り越えて各大会で優勝できるようにこれからも頑張っていきたい」(宮川)
準優勝の飯村は、「大学に入ってから半年くらい、自分のプレーができずにいた」というが、今大会では威力あふれる両ハンドを武器にノーシードから勝ち上がり、ポテンシャルの高さを見せつけた。
【女子シングルス】
優勝:出雲美空(サンリツ/東京)
準優勝:出澤杏佳(専修大/東京)
3位:牛嶋星羅(レゾナック/茨城)、菅澤柚花里(デンソー/静岡)
女子シングルスは、準決勝で昨年女王の牛嶋、決勝で異質攻守型の出澤を退けた出雲が栄冠。準決勝の牛嶋戦は、ゲームカウント3-0から3-3に追いつかれる苦しい試合となったが、「バックを狙われていたので、入れるだけでなく、押すボールも混ぜた」と冷静な試合分析で最後は11-9で勝利。続く決勝も、出澤の変化の効いた緩いボールをフォア強打で両サイドへ打ち分けるなど冴えた試合運びを見せ、ゲームカウント4-2で優勝を決めた。
両面に貼った異質ラバーをうまく使いこなし、順当に決勝へと勝ち上がった出澤だが、決勝は出雲の強打に最後まで手を焼き、準優勝で大会を終えた。
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