卓球王国 グッズWEB 2024年 5月16日発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
アーカイブ

【PICK UP】TWC『スフェーン』/王道+こだわり。 カットマンが求めるものがここにある

<卓球王国2023年9月号より>

王道+こだわり。

カットマンが求めるものがここにある

 

 ドニックの日本代理店であるイルマソフトが扱う、もうひとつの卓球ブランドが「ザ・ワールドコネクト」。リーズナブルな中国製トレーニングボールや、キャラクター卓球グッズで知られるブランドだが、今年から力を入れ始めたのが日本製ラケットだ。

 その中の1本である『スフェーン』は、守備用ラケット。カット用シェーク(STグリップ)がメイン商品だが、同じ合板を採用した中国式ペンと反転式ペンも同時リリースされた。

 さて、この『スフェーン』の写真を見て、用具にこだわりを持つカットマンならピンと来たのではないだろうか。95㎜とやや短い褐色(かっしょく)のグリップは、日本代表だった元プロ選手が愛用したモデルを想起させる。このラケットの設計について、イルマソフトの瀧澤光功さんに聞いてみた。

 「日本製で高品質のラケットを3種類、同時に開発しました。CNF素材を採用した『プレナイト』『グロッシュラー』と、『スフェーン』です。『スフェーン』は、弊社社長の瀧澤弘がカットマンということもあり、カットマンとしてのこだわりを実現したラケットです。ドニック『デフプレイ』のソフトなブレードがカットマンの間で好評ですが、よりグリップ形状にこだわって設計しました。手首を効かせやすいように短めのグリップ設計にしたのは、多くのカットマンの方々の意見を参考にしています。合板設計については、カット用でも弾むモデルが多い傾向の中で、薄めで打球感やコントロールが良い、カット用として王道の5枚合板を採用しました」(瀧澤さん)

 実際に握ると、太めで平たいグリップにより、ブレードがしっかり定まる安心感が得られる。短めのグリップは手のひらに収まる長さで、カットやツッツキでラケットヘッドが回りやすい。木材5枚のブレードは、カットと攻撃の一方に偏(かたよ)らずにオールラウンドにプレーできるよう、バランスの取れた作りとなっている。

 多くのカットマンが求めるものが詰まった、この『スフェーン』。シックなルックスに違わぬ王道モデルを手に、華麗にコートを舞ってほしい。

カット用として王道のソフトで薄めな5枚合板

STグリップ

 

中国式ペン(左)と反転式ペン

 

ザ・ワールドコネクト(TWC)

スフェーン

守備用ラケット ●10,780(税込)

木材5枚合板 板厚:5.6㎜ 平均重量:75g

グリップ:ST・中国式ペン・反転式ペン

イルマソフト㈱ スポーツトレーディング事業部

 0429364441  https://www.theworldconnect.jp/

 

photo >> Yoshinori Eto

text >> Hiromoto Takabe