6月30日に終了したWTTコンテンダーチュニスは、男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの5種目で日本選手が頂点に立つ快挙となった。
〈男子シングルス〉
優勝:張本智和(智和企画)
準優勝:宇田幸矢(協和キリン)
3位:篠塚大登(愛知工業大)、松島輝空(木下グループ)
男子シングルスは準々決勝から決勝まで、三度の同士討ちをフルゲームで制した張本智和(智和企画)が日本のエースとしての意地を見せつけるタイトル獲得を果たした。
宇田幸矢(協和キリン)との決勝は、ゲームカウント3−3にもつれ込む大接戦となった。最終ゲームは一進一退の展開が続いたが、6−6て2点連取してリードを奪うと、そこから9−7、10−7でチャンピオンシップポイント。宇田に2点粘られるも、最後は11−9で勝負を決めた。
また張本智は松島輝空(木下グループ)との男子ダブルス、早田ひな(日本生命)との混合ダブルスでも頂点に立ち、三冠を達成した。
また、今大会、予選からの出場となった宇田が、快進撃を見せて準優勝。持ち前の打球点の早い両ハンドドライブで、2回戦ではゴーズィ(フランス)に勝利。準決勝では篠塚大登(愛知工業大)との同士討ちを制すなど、国際大会の舞台で再び輝きを放った。
〈女子シングルス〉
優勝:張本美和(木下グループ)
準優勝:大藤沙月(ミキハウス)
3位:朱芊曦(韓国)、長﨑美柚(木下グループ)
女子シングルは、準決勝で朱芊曦(韓国)に3-0、決勝では大藤沙月(ミキハウス)に4-0で勝利した張本美和(木下グループ)が優勝。要所で確実に得点する勝負強さ、緩急自在のバックハンドを武器に安定した勝ち上がりを見せた。張本美和は、兄・智和との兄妹Vを達成した。
〈男子ダブルス〉
優勝:張本智和/松島輝空(智和企画/木下グループ)
準優勝:黃彥誠/馮翊新(チャイニーズタイペイ)
3位:チャイエブ/ハロウフィ(チュニジア)、ボウロッサ/ドア(フランス)
男子ダブルスでは張本智/松島輝空(木下グループ)がWTTシリーズ初のタイトルを獲得。息の合ったコンビネーションを見せ、決勝では黃彥誠/馮翊新(チャイニーズタイペイ)を3-0で下した。
〈女子ダブルス〉
優勝:大藤沙月/横井咲桜(ミキハウス)
準優勝:チタレ/ゴルパテ(インド)
3位:パラナン/S.サウェータブット(タイ)、キム・ソンジン/ユ・シウ(韓国)
女子ダブルスは準決勝でパラナン/S.サウェータブット(タイ)とのフルゲームにもつれる苦戦を乗り越え、決勝ではチタレ/ゴルパテ(インド)にストレートで勝利した大藤沙月/横井咲桜(ミキハウス)が優勝。6月3〜9日にかけて行われたWTTコンテンダーザグレブに続くWTTタイトルとなった。
〈混合ダブルス〉
優勝:張本智和/早田ひな(智和企画/日本生命)
準優勝:K.カールソン/C.シェルベリ(スウェーデン)
3位:シャー/チタレ、グナナセカラン/アクラ(ともにインド)
混合ダブルスは張本智和/早田ひな(智和企画/日本生命)が決勝でK.カールソン/C.シェルベリ(スウェーデン)との激闘を制して優勝。ランキングポイント「400」を獲得し、パリ五輪混合ダブルスの第2シードを争っている世界混合ダブルスランキング(ペア)2位の林鐘勲/申裕斌(韓国)とのランキングポイント差を縮めた。
写真提供:WTT
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