7月21日、岐阜・岐阜メモリアルセンターで行われていた『バタフライ 第43回全日本クラブ卓球選手権大会』が最終日を迎え、男女一般と男女30歳以上の4つのカテゴリーで優勝クラブが決定した。女子一般および女子30歳以上の部の上位結果は下記のとおり。
〈女子一般〉
優勝:MISCH-MASCH(大阪)
準優勝:ロータス(神奈川)
3位:いろは(東京)、フォーネット(愛媛)
女子一般優勝は、デンソーでもプレーした左腕の馬場麻由、立命館大を今春卒業した河野凪紗など、関西出身の実力派プレーヤーを揃えたMISCH-MASCH(ミッシュマッシュ)が優勝。準々決勝のMILFLUR(東京)戦、準決勝のフォーネット(愛媛)戦と苦戦の連続だったが、「総力戦でみんなで頭を使って、体力を使って勝ち切ることができました」とベンチに入った堀本真之介コーチ。ベンチの雰囲気も明るく、チーム一丸となって優勝へと突き進んだ。
ロータス(神奈川)と対峙(たいじ)した決勝はラストまでもつれたが、河野がカットの鈴木に対し、ミスを恐れずにパワフルなフォアスマッシュを連発してストレートで勝利した。ちなみにクラブ名はドイツ語で「ごちゃまぜ」という意味で、男子チームに地方出身者が多かったことからこの名前になったのだとか。
横浜隼人高OGチームのロータスは3連覇はならなかったものの、秋田佳菜子と美濃口千夏のツインエースを軸に勝ち上がった。3位にはいろはと、前回準優勝のフォーネットが入った。
〈女子30歳以上の部〉
優勝:YOU-STUDIO(東京)
準優勝:長吉卓球センター(大阪)
3位:九十九(東京)、小浜クラブ(兵庫)
女子30歳以上の部を制したのはYOU-STUDIO。決勝で長吉卓球センターの大黒柱、カットの安部香織に単複2点を取られたものの、ラストで監督兼選手の平澤優加(2017年全日本マスターズ・サーティ2位)がゲームカウント0−2から根性の逆転勝利。「年代別だとなかなか集まって練習ができないけど、頑張ってみんなで練習しました。決勝はもうダメかと思いましたけど、チームで3−2で勝つことができて本当にうれしいです」(平澤監督)。初出場で一気に頂点を極めた。
長吉卓球センターは昨年に続いて準優勝。四天王寺高OGの井上舞子が加入し、「全国大会出場は大学4年生の全日本選手権以来、20数年ぶり」と言いながらも、しゃがみ込みサービスと巧みな異質攻守の球さばきを見せたが、決勝は平澤の粘りに屈した。また、昨年優勝の九十九(つくも)、伝統のある小浜クラブが3位入賞を果たした。
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