三重県卓球協会はHPページ上で元世界チャンピオンの伊藤和子さん(旧姓:山泉)が8月27日に逝去されたと発表した。享年90。
1935年、大阪府で生まれた伊藤さんは第二次世界大戦により疎開した愛媛県で卓球を始め、津島高校から大阪樟蔭女子大、東洋レーヨン、ナンバ一番で活躍。日本代表として世界選手権6大会に出場し、女子団体、女子ダブルス、混合ダブルスで優勝。計5個の金メダルを獲得した。
全日本選手権女子シングルスでも2度頂点に立ち、1960年度大会では史上初の女子三冠(女子シングルス・女子ダブルス・混合ダブルス)を達成。結婚、出産後も全日本への出場を続け、2002年度大会では67歳にして前人未到の全日本通算100勝。67歳での偉業達成は各メディアで大きく取り上げられ、この大会では孫の池田和正との同時出場も果たした。
また、選手としてプレーしながら、母校の大阪樟蔭女子大や日本リーグ・エクセディなどを指導。三重大でも非常勤講師を務めた。2010年にはその功績を讃え、ITTF(国際卓球連盟)より世界卓球殿堂入りが認められた。
故人のご冥福をお祈りします。
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