2021年から本格的にスタートした、卓球の新たな国際大会のフォーマット『WTT(ワールドテーブルテニス)』。今年3月にはシンガポールで最上位大会である『WTTグランドスマッシュ』の第1回大会、『シンガポールスマッシュ』が開催されたが、その第2回大会がハンガリー・ブダペストで行われることがWTTから新たに発表された。
7月11〜24日、ハンガリー・ブダペストのBOKホールで行われる『ブダペストスマッシュ』は、賞金総額200万ドル(約2億5350万円)。男子シングルスと女子シングルスのチャンピオンは優勝賞金10万ドル(約1270万円)を獲得する。
また、成績上位者にはオリンピックや世界選手権と同等の世界ランキングポイントが与えられるのも『WTTグランドスマッシュ』の特徴だ。各種目の優勝者に与えられる世界ランキングのランキングポイントは「2000」。日本男子でランキング最上位の張本智和(IMG・7位)でも、現在のランキングポイントは「1985(2022年5月24日発表)」で、『WTTグランドスマッシュ』での成績は出場選手の世界ランキングを大きく変動させることになるだろう。
それだけグレードの高い大会の開催を、開幕まで50日を切った時点で発表するというのもあまりに「寝耳に水」。中国はすでに『ブダペストスマッシュ』に向けた集合訓練に入るなど、大会の開催は正式発表の前からある程度伝わってはいたが、どうにも場当たり的な印象は否めない。この「スマッシュ」が卓球界に与える影響は、決して小さくない。
ツイート