卓球王国 2025年12月22日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
中国リポート

中国卓球協会、国家チームの新コーチ陣を発表。李隼総監督が退任

1月12日、中国卓球協会は公式ホームページ上で、国家チームのコーチ陣の新たな陣容を発表した。任期は2028年ロサンゼルス五輪までとなる。

今回のコーチ陣の選考については、中国卓球協会が12月20日に正式に告知を行い、国家チームの総監督と副総監督、男女チームの監督とコーチ、男女ユースチームの監督とコーチ、合計28名の選出枠に43名の申請があった。書類審査の後、12月29〜31日に北京・国家体育総局卓球館で行われたプレゼンテーション、無記名での投票で選考が行われ、あとは発表を待つばかりとなっていた。その陣容は下記のとおり。

●総監督:秦志戩
●副総監督:肖戦
●男子チーム監督:王皓
●女子チーム監督:馬琳
●男子ユースチーム監督:劉彬
●女子ユースチーム監督:李鷺
●男女チーム&男女ユースチームコーチ:
杜朋、黄海城、金風宇、李大成、李振山、劉恒、劉㬢、劉志強、馬俊峰、邱貽可、任浩、申超、孫遜、王建軍、王雪松、呉顥、徐輝、于子洋、趙渤際、鄭長弓

総監督や各カテゴリーの監督では、まず総監督が現職の李隼から元国家男子チーム監督の秦志戩にバトンタッチ。新設の副総監督には、これまで国家男女チームの両方でコーチを務め、張継科(2012年ロンドン五輪男子金メダリスト)らを指導した肖戦コーチが就任した。国家男女チームの監督留任は予想どおりだが、女子ユースチームの監督が元中国代表の饒静文から李鷺に交代している。

新たに国家チーム総監督に就任した秦志戩(写真中央)。元国家男子チーム監督で、2001年世界選手権混合複チャンピオン

総監督を退任した李隼は、1996年に国家女子チームのコーチに就任。王楠、張怡寧、李暁霞といった「大満貫(五輪・世界選手権・ワールドカップの優勝者)」の女王たちを育て、「大満貫之父」「金牌教練(金メダルコーチ)」の異名を取った、中国卓球史にその名を残す名指導者だ。1959・61年世界選手権代表の叶佩琼を母に持ち、妹は中国と日本両国で世界代表となり、現在も日中の交流活動に尽力する羽佳純子さん(中国名・李隽)という、卓球一家の出身でもある。

2017年、賭博を巡るスキャンダルで当時の孔令輝・国家女子チーム監督が辞任すると、代わって国家女子チームの監督に就任。選手時代に中国代表として実績のない中、その指導力が高く評価され、異例の監督就任となった。東京五輪や世界選手権団体戦のベンチで、選手たちに熱のこもったアドバイスを送る姿をご記憶の方もいるだろう。

2018年の世界選手権団体戦で、選手たちとトロフィーを掲げる李隼(左から3番目)

2022年12月に女子チーム監督の座を馬琳に譲った後は、総監督としてチームを支えてきた李隼。62歳という年齢を迎え、国家チーム入りからちょうど30年での「退休(退職)」となった。

コーチ陣の男女チームと男女ユースチームの振り分けや、担当コーチの分担などはまだ明らかにされていない。まだ27歳で、一昨年に引退したばかりの于子洋など若手の入閣もあったコーチ陣の顔ぶれについては、また後ほど詳しくお伝えします。

引き続き、国家男子チーム監督としてチームの指揮を執る王皓

最強軍団・中国女子を率いる馬琳も、引き続き監督を務める

関連する記事